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『ユリイカ 5月号』に、自作の詩が載りました(ブログ’21年4/28からの転載)


ユリイカ 2021年5月号 特集◎アンリ・マティス
アマゾンジャパン合同会社
1,500〜6,180円
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『ユリイカ 5月号』に自作の詩「付喪神、八雲とかく語りき」が載りました。
実に9ヶ月ぶりの掲載となります。
しかも、トップという高評価を頂き、嬉しさが極まっております。

選者の和合さんからは、以下のような講評をいただきました。
「壮大な世界観が感じられた。時制と時空が混ざり合い、交響楽のようなテキストのたたずまいを見せている。凄みを感じさせる何かが宿っている。実験精神を忘れない姿勢が随所に映し出されている。」

実は、この詩はいま作っている詩集の世界観を表す詩として、
わざわざ作った詩でした。

そして、小説・物語的な感覚を入れた散文詩と、習得した短詩型の短歌感覚といったスキルと、
僕自身の詩作品によく登場する妖怪たち、それから日本文化のこと、などの世界観を、
注ぎ込んだ作品でした。
自分の持てるスキルと表現したい世界観を全て出し切って、かつ、いつもとは違う作品にしようと心掛けたので、
評価していただいて、すごく嬉しかったです。
暗中模索の結果だったので、こういう書き方でいいんだとお墨付きをもらえたようで、ありがたかったです。

また同時に、それらをほぼ正確に見抜いてしまう和合さんの凄さを、
今回は、よりひしひしと感じました。

パッと思いつきの作品じゃあ、載せてもらえないはずだ、と今後の難しさを予測できました。
今月分として送った2篇じゃあ、並み居る猛者たちを斬り伏せて掲載を勝ち取るのは至難の技です。
凡人の技じゃあ到底、太刀打ちできないじゃないか、とも。
とりあえず、〈ユリイカの新人〉決定まで、出せるのは、あと6回。
もう1回、載れば、御の字なんですが、1年に1回の小さなシンデレラには荷が重いです。

皆さま、ご一読いただければ幸いです。


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