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詩誌『季刊 びーぐる』54号に詩集の講評が載りました(ブログ1/28からの転載)

僕の第一詩集『ことわり付喪神』の講評が、詩誌『季刊 びーぐる』54号に載りました。
嬉しいです。

送るとき、果たして相手にしてもらえるのだろうか、とドキドキだったので、
ほんと嬉しいです。



講評をお書き頂いた中村不二夫さんは、『詩と思想』の編集委員であられたりする方です。
さまざまな詩の評論を、著書として、僕が何冊も拝読してきただけに、
読んでもらえるだけで舞い上がっていました。
さらに、今回お褒め頂き、感激しております。

当たり前ですが、僕の詩集の構成もしっかりと見抜いておられた講評です。
実は僕の詩集『ことわり付喪神』では、某新聞で特選・入選した一般の方向け(?)の抒情詩的な平易なものと、
『ココア共和国』や『ユリイカ』入選の、凝った〈異化〉文を込めたメタファー主軸の象徴詩的なものの二種類を混在させています。

それを、中村さんは前者を「いわゆるブログ感覚で冗舌にに繰り出される。分かりやすく共感できるのだが、それは時代がもたらすものか、作者自身の個性なのか境界が定めにくい」と評されています。
後者をたぶん、「この詩人の詩的可能性は、同じ神でも「付喪神、八雲にかく語りき」の深い教養に裏打ちされた神話的イメージの創出にある。(略)入沢康夫の『わが出雲・わが鎮魂』のように構成してみたらどうなのか。」と書かれて、「知的な刺激」を高く評価頂きました。

「付喪神、八雲にかく語りき」は、このブログでも前に書きましたように、
詩集を象徴する看板の詩を書こうとして、頭の中で一編の短編小説的な物語性と僕が大学通信で勉強したきた歴史性、小泉八雲を通した現代社会や日本的特質を混ぜこぜにした作品です。
正直、半月ばかり時間が掛かったので、あまり作りたくない種類の作品なんですよね。笑
ふだんの詩は、二、三日曜日で完成しますから。
本作は、『ユリイカ』の今月の作品でもTOP入選した結果を残せたので、
こうして評価して頂くと、本当にオリジナリティがあるんだ、自分の個性なんだと改めて認識できました。
とても、有難かったです。

それと、これは誤解です、と声を大にして言いたいのですが、
中村さんが講評の冒頭で「ユリイカの新人出身なので、その技量は……」と紹介されてましたが、
これは誤解です!
僕が添え状で「ユリイカにも入選した作品があります」と書いたことを、誤解されたようです。
このままでは僕が詐称したようで、凄く恥ずかしくて赤面してしまいました。トホホ

また、この『季刊 びーぐる』54号では、投稿作品コーナーでも、僕の詩が初入選してますが、
それについては、また、後日に触れます。

それと、最後に、皆さんにお聞きしたいことがあります。
詩誌『詩と思想』の編集部から、詩作品の執筆依頼が昨日、封書で来て、ビックリしたのですが、
これって、年間購読をしたから来た依頼なんでしょうか?
つまり、誰でも来る類いのものなんでしょうか?

たまたま編集委員に、中村不二夫さんもおられるので、
こいつに書かそうと思われたのか、気になりました。
前者だと『ココア共和国』に出すような、気ままなプチまとめな作品を出せますが、
後者だと乾坤一擲、とんでもなく力の入った作品にしないといけないな、とプレッシャーがありますので。

でもね、僕は『詩と思想』の投稿欄へ直近二回出して、落ちてるんですけど?
いきなり、本誌面ですか?


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