22歳。1回目の冬。
フィジーに来て1ヶ月が経つ。
何度見ても感動する夕日とオレンジの空。それを見ながら飲む瓶ビール。喉ごし。Bula!のひと声と底抜けの明るさ。優しくて強い日々を生きていると実感する。
ありきたりな言葉でしか表現できないのが悔しいくらい、毎日が充実している。
顔見知りのカフェ店員やタクシードライバーができた。
野良犬のパピーに厚揚げという名前を付けて愛着が湧いてしまった。
近くの子どもにJapanのフェイスペイントをしてもらって、日本対フィジーのラグビーの試合観戦をした。それも昭和みたいに、近所中がひとりの家に集まって。
人前出て目立つの苦手なのに、100人の子どもの前で授業をした。
山にも海にも行った。裸足で登山できるということを知った。
上司と一緒に働く現地インターン生とwork hard play hard な日々を過ごしている。ふたりとも自分にはないものを持っていて、とても尊敬できる。
いいことばかり羅列している。
もちろん「楽しい」という言葉だけでは終わらない。
でも、とてつもなく満たされているからこそ、その裏返しを探すようにどこか不安になったりもする。この儚さに今後の再現性はあるのだろうかと。
けれど、ここにいると、その不安を消すわけでもなく、不安なら不安のままでいいんだよ。ゆっくり考えればいい。とすら感じさせる。
停滞したいわけでもない。ずっとチャレンジしていたいし、大きく夢を描きたい。美しいと思えることに愛をもって生きたい。
自分の本質に問いかける日々が続く。けど、そのもどかしさにもどこか心地よさがある。不思議な感覚だ。ひりひりするのを楽しんでしまっている自分がいる。
2回目の冬はこの遠回りな生活を経て、色んなことが言語化できてたらいいな。
さあ踏ん張ろ。
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