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【ワーママたちの本音】大変そうって言われるけれど、子育ては楽しい!

 ヒューマングループ各社には、小さなお子さんを育てながら働くワーキングママがたくさんいらっしゃいます。仕事と育児の両立テクニック、同僚や家族のサポート、今後のキャリア形成など、さまざまなテーマについて本音で語っていただきました。

DASHING DIVA  東京ドームシティ ラクーア店 店長 | 滝本 惠美香さん 


——滝本さんは、30代になってから結婚、転職をされたそうですね。
 
 そうなんです。前職はイベント会社に勤めていて、結婚退職をしました。それまでずっと爪のケアをほとんどしていませんでしたが、挙式前に初めてきちんとネイルをしたんですね。かわいくなった自分の爪を見て心の中で大きな変化があり、これからはちゃんとしようと思ったんです。今振り返ると、その時はいたってシンプルなネイルでしたが、それでもやはりきれいにすると違うんだなって。その時の想いがネイリストになるきっかけでした。
 もともと手先を動かすことが好きでしたし、また退職して時間もできたので、ネイルスクールに通い始めました。そして結婚の翌年、東京ドームシティ ラクーア店のオープニングスタッフとしてダッシングディバインターナショナル株式会社に就職しました。
 
——2013年に入社して、翌14年には最初のお子さんを出産されています。
 
 入社して間もなかったので仕事をやめる選択はありませんでした。技術も少しずつ上達していくのが自分で実感できて、接客も楽しかった。自分にはまだまだ伸びしろがあるなと思って、出産後も働きたかったんですね。生まれて半年で保育園に入れ、仕事に復帰しました。
 当時は保育園の待機児童問題で日本中が大騒ぎしていました。まだ授乳中で大変でしたけど、せっかく入れた保育園です。ここを逃すと社会復帰できないような空気もあり、泣く泣く預けました。このときの苦労があったので、2人目、3人目のときはなんとでもなるという感じでしたね。

 
——平均的な1日を教えてください。
 
 6時半に起床、洗濯機を回しながら自分の身支度を済ませ、朝食の準備をします。子どもたちを起こして朝食をとらせたら、下の子2人を保育園に送っていきます。私の出勤まで30分ほどの隙間時間があるので、いったん帰宅して洗濯物を干したり、夕食の仕込みをしたり。逆に早めに出勤して、スタッフの技術指導や店長業務にあてることもあります。
 17時に勤務を終え、子どもたちを保育園へお迎えに。子どもたちの習い事がある日は、在宅勤務の夫が迎えに行きます。帰宅後は夕食、お風呂、寝かしつけ。21時半にはベッドに行かせますが、なかなか寝てはくれません。子どもたちが寝たら、キッチンの片付け。もちろん食洗器は欠かせません(笑)。店長業務を持ち帰って自宅で作業することもあります。掃除や買い物は、週末にまとめてすることが多いですね。

 
——家事・育児と仕事を両立させるコツは?
 
 家事・育児に関しては完璧を求めないことですね(笑)。最初はきちんとやらなくてはと思っていたのですが、やっぱり大変なので。寝かしつけるのが遅くなってもまあいいかと。それから、全部自分でやろうとしないこと。片付けや着替えなど、子どもたちにできることは自身でやってもらうようにしています。最近は子どもたちだけでお風呂に入るので、ずいぶん楽になりました。
 我が家は夫の両親と二世帯住宅で暮らしているため、保育園からの急な呼び出しなどはおじいちゃん、おばあちゃんに頼ることもあります。義母が毎日、洗濯物を取り込みたたんでおいてくれるのでとても助かっています。
 
——店長のオファーがあったとき、迷われましたか?
 
 最初はお断りました。けれど、店長をやった経験がなかったので、やってみようかなと。当時はワーママの店長はいませんでしたが、挑戦してみようと考えました。
 店長になっても自分の指名のお客さまは断りません。なので、予約がいっぱいになると店長業務に手が回らなくなることもあります。自宅に持ち帰っても、子どもがなかなか寝てくれなくてはかどらず、そのせいで家事もおろそかになってしまう。なかなか大変な日々です。
 とは言え、家族にはとても感謝しています。こうして好きな仕事で働けているのは家族みんなのおかげですから。それに子育ては楽しくやっているんですよ。「子どもが三人いると大変そう」って言われることもありますが、三人いるからこそ楽しいんですね。家のスペースとお金が許せばもう一人いてもいいくらい(笑)。

夏休みの家族旅行

——3度の産休・育休の間、ネイリストとして時代の流れに取り残されないかという不安はありませんでしたか?
 
 ネイルのトレンドはInstagramなどで追っていたので不安はありませんでした。ネイリストは技術も必要ですが、トレンドを押さえられる人のほうがうまくやっていけると思っています。アンテナの高いお客さまの要望に応えるために、つねに自分で勉強を続けることが大切ですね。流行だけでなく商材の知識もアップデートし、お客さまに最適の提案をできるようになることがネイリストに求められています。ですから若いスタッフに刺激を受けながら、私も日々勉強しています。
 
——理想の店長像はありますか?
 
 私が入社したときの店長ですね。とてもお世話になりました。技術がすごくて、お店での態度もきちんとしており、売上げも維持するというカリスマ店長でした。お客さまをどの席にご案内するのか、待機中のスタッフの態度はどうあるべきかなど、こまかく、厳しく指導されました。いま私はそこまでできていないかもしれないけど、そうしたひとつひとつはとても大事なことなんですね。あのときの店長のようにやっていかなければと、いま改めて考えています。


——これから産休・育休を取ろうと考えている人たちにアドバイスをください。
 
 子どもが小さいうちは産休育休をしっかりとって、子どもとの時間を大切にしてほしいですね。子どもが大きくなってから、もう少し触れ合っていたかったなと思っても遅いので。そしてネイリストとして成長したいなら、ぜひ復帰してほしいです。ダッシングディバには新しいことに挑戦できる環境があるので、自分の技術を磨き続けてください。
 
————今後の目標を教えてください。
 
 まずはネイルの認定講師資格(講師活動もできる資格で合格率10~30%台と難易度の高い資格試験)を取ることです。練習する時間をいかに確保するかが課題ですが、だんだん子どもに手がかからなくなってきたので、その点は助かります。
 それから店長としては、さらに売上げを伸ばすこと。そしていつかは自分の店を持ちたいと考えています。でもあせらず、一つずつステップを踏んでいくつもりです。あせってはいけないって、子育てで学んだことの一つなんですよ。


<滝本惠美香さんプロフィール>
DASHING DIVA
東京ドームシティ ラクーア店 店長
 
2012年に結婚。夫は会社員。2013年、ダッシングディバインターナショナル株式会社に入社。2014年に長男、2017年に次男、2020年に長女を出産。2023年より現職。取材時の子どもの年齢は9歳、6歳、3歳。


※2024年3月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
 肩書き・店舗名等は取材時のものとなります。

<ダッシングディバインターナショナル株式会社・会社概要>
DASHING DIVA の提案する革命的なネイルプロダクツやサービスはオープンわずか6ヶ月で“ベスト・オブ・ニューヨーク”マニキュア部門を獲得。そのDASHING DIVAが2004年11月、日本に1号店をオープンして以来、ニューヨークブランドらしいスタイリッシュさとキュートな雰囲気で、数多くのお客様に元気とキレイをお届けしています。目を見張るばかりの数のネイルチップやネイルプロダクツ、そしてニューヨークのネイルサロンならではのサービスと確かな技術をリラックスしてお楽しみいただけるネイルサロンです。