見出し画像

2023年を振り返る10の質問

2023年が終わる前に、この一年を振り返りたいと思います。

ChatGPTに「今年を振り返る質問を考えて」と聞いてみました。
その中から質問を10個ピックアップしてみました。


01. 今年のテーマは何だった?

今年は「自分の感覚に鋭く、健康に生きること」がテーマでした。

「自分の感覚に鋭く」

社会人時代に「言語化」の大切さを学びました。

日々何を学び、感じているのかを言葉で残す習慣を身につけて、自分なりの教育の哲学を磨く。
毎日1時間以上かけて、日報を書いていました。

今年は、モヤモヤやドキドキ、ワクワクをしっかり自分の言葉にすることで、何にときめき、心が動かされるのか、何が嫌いなのかを知りたいと思いました。

その手段として、毎週日曜日にnoteで日記を更新すると決めました。
目標は90%達成です。

心と体の健康を第一に考えていたので、お休みしてしまうこともありましたが、継続することができました。
自分に拍手を送りたいです。

「健康に生きること」
暮らす場所が日本からルワンダに変わったため、自分の心と身体の健康をこれまで以上に大切にして過ごしました。

これまで高校から大学、大学から社会人・・・
環境が変わると、その環境に適応するまでに時間がかかっていました。
しかし、予想していた以上にルワンダの環境に適応することができました。

それは2022年の自分の学びをしっかり活かすことができたからだと思います。
そして、何より、周りの方々のおかげです。

毎日100%、全力!ではなく、毎日頑張りすぎない。

頑張らない日があったっていい。

やるときはやる。抜くとこは抜く。
そのバランスがとてもよかったと思います。

そして、周りの方々の優しさやユーモアに本当に支えられました。

大きな病気や怪我もなく、心のバランスも保つことができ、本当に健康に生きることができました。
自分に大きな花まるを贈りたいです。

02. 今年いちばん幸せに感じたことは?

2月にJICA海外協力隊としてのスタートを切れたことです。

約3年越しに私の夢の続きが動き出しました。

大学卒業後、セネガルでJICA海外協力隊として活動するはずでした。
しかし、コロナで派遣中止。その後、スポーツ教育の会社に就職。

目の前の仕事に追われ、自分のやりたいことが見えなくなりました。
というか、考えることから逃げるように仕事をしました。

頑張っているけど、いまいち本気で取り組めていない。

立ち止まっている。

そんな感覚がありました。

心の奥底にあった「想い」に気づいたのは2021年9月。

ギニアのパラ陸上選手へのオンライン指導を始めたときでした。
「アフリカで陸上競技のコーチングをしたい」

「今しかない」と思い、特別公募でルワンダを選び、無事合格をいただきました。

派遣直前まで「本当に活動できるのかな」という不安が心にありました。

同時期に派遣予定だった同期、私よりも前に訓練を終え、派遣を待ち望んでいた同期。

ルワンダに着陸した瞬間、涙が溢れそうになるほど嬉しかったし、気持ちが高揚しました。

派遣のために尽力してくださった方々、理解してくださった前職の社長
背中を押してくれた家族、恋人、友だちに感謝の気持ちでいっぱいです。

03. 今年いちばん達成感を感じたことは?

現在指導をしている選手が大会で活躍し、喜んでいる姿を見れたことです。

私が現在コーチとして活動するルワマガナ陸上競技クラブに100mと200mに取り組んでいる女子選手がいます。

はじめて彼女の走りを見たとき「この選手は伸びる」そう感じました。
しかし指導開始後、体の使い方に課題があると感じました。

具体的には、スキップの際に右手と右足、左手と左足をそれぞれ同時に動かしていたり。

また、何かに挑戦することに躊躇してしまう性格の彼女にとって、私の日本での経験や知識をベースとしたトレーニング方法で練習に取り組むのはとても大変だったと思います。

練習の意図や効果を理解してもらうまでにかなりの時間がかかりました。

現地コーチにも助けてもらいながら、彼女の意見や主張を汲み取り、練習に生かしました。

英語がほとんど話せない彼女。

ヘンテコなキニアルワンダ語で話す私。

練習前後や昼休み、休日にも彼女が暮らす学校寮に足を運び、コミュニケーションをとるようにしました。

練習の効果は割と早い段階であらわれ、5月に行われたセカンダリースクール全国大会では、100mで東アフリカセカンダリースクールスポーツ大会の出場権を獲得しました。

しかし、8月に行われた東アフリカ大会直前合宿で、彼女は過呼吸で病院に運ばれました。

(300m+200m+100m)×3
試合前には適していない練習を行うルワンダナショナルコーチに、私は意見を言えませんでした。

300mを走り終えた彼女の息使いがおかしいことに気づいていたのに、私は彼女に練習ストップを告げられませんでした。2セット目の200mのゴール後に倒れ込んだ彼女。

あの時の光景は今でも忘れられません。

運ばれた病院では、なぜか涙が溢れてきて、自分を心から責めました。

コーチ失格だと。

大会当日は100mで予選落ち

メダルがかかった4×100mリレーでは、彼女がバトンミスで最下位でゴール。

散々の結果でした。

落ち込んだ彼女に、優しい言葉をかけられませんでした。

東アフリカ大会後、長い夏休みを終え、新学期が始まりました。

試行錯誤の日々が始まりました。

マンダラチャートを用いて、目標設定を行ったり。

練習ノートを作成し、日々の振り返りを文字にしてもらったり。

彼女の弱みの克服ではなく、強みを活かすトレーニング方法を重視したり。

彼女の練習に対する姿勢にも変化がありました。

「今の走りどうだった?」と質問してくれたり
「次のセットは、序盤の加速を意識するね」と自ら何を意識して走るのかを伝えてくれたり。

そして11月に行われたルワンダ全国大会で、ついに自己ベストを更新。
シニア選手(20才以上)も出場する中、2位に。

レース後、彼女の元に走っていき、抱き合って喜びました。

ルワンダにきてから最も達成感を感じた瞬間であり、最高に嬉しい瞬間でした。

そんな感動を味わせてくれた彼女に感謝です。

04. 今年いちばん大変だったことは?

もう、ここでは書けないような大変なことばかりです(笑)

中でも、新学期の開始直後、半数の選手が別の陸上クラブで移籍してしまったことです。
そこから、クラブを作りなおすのが大変です。

今もなお、立て直し状態が続いています。

全てを書くことはできませんが、大人の事情で一部の選手がクラブを離れることになりました。

それ以外にも、進学の関係で、クラブを離れざるを得ない選手もいました。

毎日が予想外の出来事の連続ですが、この時は正直心が折れそうになりました。

そこで、シニア1(中1)とシニア4(高1)の新入生に対してセレクションを行いました。
また、体育授業のアシスタントとして参加し、タレント発掘に取り組みました。

放課後の練習に、陸上競技に興味のある生徒が参加してくれましたが、なかなか入部には至りません。

前のタームから目をつけていたシニア3の女子生徒を説得し、継続的に練習に参加してくれるようになるなど、うまくいくこともありました。

10月から12月の期間で、シニア1の男子選手15名をスカウトに成功し、ようやく軌道に乗り始めたと思ったら、また予想外の出来事が。

活動先の校長先生の異動が決まりました。

スポーツ活動に対して協力的であり、25年間以上の歴史を築いてきた素晴らしいリーダーでした。

上の意向が絶対!という意識が強く、
次の校長先生の意向によって、クラブ活動の時間が縮小がほとんど確定しています。

日々、予想もしていなかった出来事の連続で大変です。

「絶対こうしないといけない!」「計画がくるった〜どうしよう!」ではなく、
「あ〜OK!じゃあ、こうするか〜」と柔軟に対処する能力が身につきました。

05. 今年の重要な学びや気づきは?

活動面での学びのひとつは
人の考えややり方はそんなに簡単に変えられないということです。

とても当たり前なことなのかもしれませんが、ルワンダで活動をしているとより痛感します。

現地コーチの哲学や性格、コーチングスタイルを知ることに徹してきたこの期間。

自分の経験や知識は端っこに、自分のプライドを捨て、彼のやり方を尊重してきました。

練習外でも交流の機会を自分からはかって、一人間として、彼のことを知りたいと思いました。

少しずつ質問してくれたり、任せてもらえることも増えました。

「こんな方法もあるよ。」「この練習が良いかも。」という意見を受け入れてくれることもありました。

しかし、少し経つと、やっぱり元のやり方に戻ります。

別のチームのコーチのトレーニング方法は吸収して、実践しているのに。

なかなかにもどかしいです。

でも、それはそうです。

現地コーチは40代、私より指導経験も豊富です。

どんなに心を開いてくれているように感じても、根本的に人の考えを変えるのは難しい。

私が若いから?女性だから?

悔しいですが、学歴や経歴がモノをいう社会で、私は完全に舐められています。

大学時代からお世話になっている方に、自分の悩みや葛藤を話した際に気づきを得ました。

それは相手の話を引き出すことを通じて、考える機会を与えることです。

コーチングの哲学、練習の計画、練習の意図etc

これらの質問を通じて、私が相手の考えを知るということだけでなく
相手自身の思考のクセや指導に対する考え方に気づかせることができるかもしれません。

「こうした方がよい」と言うよりも、
相手に気づきを与えることが、行動を変えるきっかけになるのかもしれません。

ここでの経験を通じて、私自身の内面での気づきがありました。

どうでもよいことは本当にどうでもよい。

好きなこと、本気で取り組んでいることになると、私はムキになってしまうなと。

でも、「ムキになること」が本当に悪いことだとも思えなくて

自分の思考のクセに気づくことが大切なんだと思います。

私の場合は陸上競技や教育のことになると、アツくなってしまいます。

自分が譲れないものがあると同時に、相手にも譲れないものがあり

相手に自分の考えを押し付けて

自分のやり方を押し通した結果、

相手だけでなく、自分も不幸せになる場合だってあります。

アツくなるものだからこそ

相手のやり方や考えを知ることで、

新しい視点を見つけることもできるし

言葉が違うだけで、共通している考えに気づくこともできるのかもしれないなと思いました。

06. 去年の自分と比較して、変化はあった?

私はスポーツや教育を通じて、人々の可能性を広げたいという思いがあります。

開発途上国には、環境や人材がいないだけで、可能性を秘めた子どもたちがいっぱいいるだろう。

自分が大好きな陸上競技で子どもたちの可能性を引き出したい!

コーチングをしてみたい!と思い

JICA海外協力隊を目指しました。

そして、2023年3月から私の活動が始まりました。

活動をはじめて、もうすぐで一年が経ちます。

でも、ここにきて、陸上競技のコーチング以上に

「教育」「スポーツが持つチカラ」に心が惹かれていることに気づきました。

好きなことの定義は、興味を感じる分野。
得意なことの定義は、自然とできること。

https://www.jimpei.net/entry/suki-tokui

陸上競技のコーチという仕事は「好き」だけど「得意」ではないのかもしれません。それが去年の自分と比較しての考え方の変化です。

「教師」という職業をキャリアの選択肢のひとつとして捉えはじめました。

これが一番自分の中での大きな変化なように感じます。

また「スポーツが秘めるチカラ」をもっともっと多くの人々に広げたいという思いが強まりました。

スポーツには人々を熱狂させる力があります。

どんなに生活が厳しくても、

アカバリ(バー)やサロン(髪切るとこ)に設置されたテレビに集まり

サッカーを観戦し、応援するチームがゴールを入れると熱狂し、抱き合う。

もし出場している選手が、ルワンダ人であれば、その活躍は明日を生きる希望になります。

スポーツで貧困を直接的に解決することはできなくても、人々をエンパワメントすることはできるはずです。

そんなスポーツの力を信じ続け、広めていきたいです。

進路についてはまだまだ考え中です。

07. 今年いちばん「ありがとう」を伝えたい人は?

いちばんが絞りきれない・・・・・!!!!

コーチとしての未熟さと同時にやりがいを教えてくれた生徒たち。

私の考えを尊重しつつも、一歩先を行く大人として接してくれた現地コーチのエマーブレ。

この人とは一緒に活動できないわってはじめは思っていたけど、
実はものすごく冷静に状況を判断して行動している体育教員のルティカンガ。

活動に協力してくださったセントアロイスの校長、カミール。

英語話せるくせに、キニアルワンダでしか話してくれない先生方(笑)

コミュニティを大きく広げてくれたエマニュエル。

困ったことがあれば助けてくれるジャドー。

陸上競技の関係者と仲良くなれたのはあなたのおかげです、フイエ大学の陸上コーチ アメリカ。

家を守ってくれる現セキュリティの2人。
50個はあったであろうアボカドを全て奪った前のセキュリティは本当許さない(笑)

同じ任地で活動している先輩隊員さんたち。
任地に来て間もない頃、すぐに環境に適応できたのは、確実に先輩隊員さん方のおかげです。
みなさん大好き。

私の弱音や悩みを聞くのに付き合ってくれる日本で暮らす恋人

たまに電話してくれる大学の大好きな友だちたち

人間らしさがあり、久しぶりに心の底から応援したい人、魅力が溢れ出てる先輩隊員のゆりさん

活動を日々支えてくださるVCさん

一緒にルワンダに来て、別の地域で活動に奮闘する同期の3人!

書き切れませんが、関わってくださった全ての人が幸せな一年を過ごせることを願います。

08. 今年、自分を奮い立たせた曲は?

私がよく聞いていた5曲を紹介します。

01. more than words / 羊文学


02. Special / Lizzo


03. Setting Sail / Gary Clark & John Carney

04. If / SHE’S

05. これだけで十分なのに / TOCCHI


09. 今年やりたかったけど、できなかったことは?

「本を読むこと」「自己分析」です。

自由な時間がたくさんあったのにも関わらず、この2つはなかなかできませんでした。

というわけで、Kindle Unlimtedに登録しました。

自己分析に関しては、来年は就職活動が始まるので

毎日5分でも10分でも時間をつくって、いっぱい自分と向き合いたいと思います。

時間は自分でつくるもの。

活動が忙しくなっても、自分が決めた時間はしっかり設けられるように

生活を見直したいと思います。

10. 来年の目標は?

来年の目標は・・・
セルフマネジメント能力を高め、何を大切にして生きていくのかを見つけることです。

今まではテーマを決めていましたが、今年は目標にしました。

セルフマネジメントとは自分の精神状態や健康状態を安定させ、より良い状態になるよう改善を図っていくこと。

今年1年、自分の心と身体のバランスの保つことができました。

来年は、一段階レベルアップ。

常に好きな自分でいられるように、日々の時間管理(ルーティンをつくる)や誘惑に負けない仕組み作りや、今年気づいた思考のクセから感情や言動をコントロールすることに取り組んでいきたいです。

そして、JICA海外協力隊としての最後の一年が始まります。

活動はもちろんですが、今後自分が何を大切にして生きていくのかを見つけたいです。

そのために、人と話す時間をたくさん作りたいと思っています。


さいごに

夜にコーヒーを飲むことは滅多にないのですが、今年一年を振り返るべく、豆を挽き、コーヒーをドリップしました。

完全に冷め切ってしまったコーヒーを片手に、今このnoteを書いています。
約4時間。

これで今年を終えられます。

今年1年、本当に早かった・・・。

楽しいこともたくさんありましたが、しんどいこともそれなりに多くありました。

ただ心も身体も健康に過ごせたことに、本当に感謝です。

よく頑張った、自分!本当にお疲れさま!

ここまで読んでくださった方々、ありがとうございます。

それでは、皆さまも良いお年をお迎えください!


この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?