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留学で成功するためのたったひとつのシンプルなコツ。~NCAA D1 アメリカ大学水球留学体験談(下)

【アスリートブランド留学生に聞く!】シリーズ!

アスリートブランドスポーツ留学生にお話を伺うのをシリーズ化して、不定期でお届けしています。

今回も、前回に続いて、NCAA D1 St Francis大水球留学中の健志郎君からお話です。

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AB 前回伺った以外で1シーズンを過ごして、水球関連で日本との違いを感じたことなどありますか?

健志郎君:まずはコーチと選手との関係ですね。日本はコーチが上、選手が下というのが普通ですが、うちのチームはコーチがまだ若いということもあるのか、選手とコーチはほぼ対等の関係でした。

練習に対する考え方も違っていました。うちのチームはアメリカ人がいないので、これはアメリカの考え方というよりヨーロッパの考え方なのかもしれませんが、


日本では「練習を長くやった方が良い」的な感覚がありますが、

こちらでは「量より質」

ギリシャから来た選手がある日の3時間の練習に

「間延びしている。この内容なら1時間でできる」

とコーチに直訴していました。

日本だと3時間でもそれほど長い部類に入らないと思いますが、質の重視、短い時間で強度を上げる練習というのが良いという考え方がかなり日本と違うな、と思いました。

それと、11月下旬でシーズンが終了となったのですが、シーズン最後のミーティングで、

「明日から1月まではプールに入るな。水球のことを一切忘れてほかのことに集中し、リフレッシュしろ。」

というコーチからの指示がありました。

日本ではシーズンが終わった直後から練習をするのが「偉い、当たり前」という風潮があるくらいですので、こちらとはだいぶ違いますね。

AB:ほかにはありますか
健志郎君:あとはやはり、考え方としてみな個が強いというか大切にするというか。そして、それぞれ個人のことには干渉しない主義というのを感じました。
それとヨーロッパから来ている選手が多いからか、みんな水球の動画とかしょっちゅう見ていて、いろいろなプレイを研究していて、水球への思いが強いですね。世界的な水球の人気をあらためて感じました。

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AB 今のオフシーズンはどんな練習をしていますか
健志郎君:1月中旬に春学期の開始と合わせ、週3で練習が再開されています。まずはウエイト中心で2月からプールでの練習も始まっています。

まだ始まったばかりですが、体重も5㎏増えてきました。周りの選手に比べまだまだ細いので、もっと筋肉をつけていきたいです。

AB 話はかわりますが、アメリカの大学では文武両道が求められています。勉強で一定以上の成績を収めないと練習にも参加できないルールがありますが、そんな中で健志郎君は秋学期、GPA*4段階中4.0 という素晴らしい成績を修めたと聞きました。素晴らしいですね。何かコツのようなはありましたか?       

       (*GPAは学校の成績を表す評定のようなもの 4段階評価)

健志郎君:いやあなんか、交渉したり、先生と話をしたりしたのがうまくいったのではと思います。とっていたクラスの中に心理学があったのですが、その授業はパワーポイントの資料は配布されないので自分でノートをとるしかない、テストも授業でやっている範囲を超えて出てくることもあった。そんなアメリカ人からも難しいといわれているクラスAをとることができました。
授業はとても難しかったのですが、とにかく教授にコンタクトをしました。授業後に教授に話を聞きに行ったり、メールで質問をしたり、ウエブミーティングをしたりなど。このクラスでいい成績をとりたい。そのために頑張りたい、という熱意を伝えました。
繰り返して伝えていると、テストのたびに、「今回のテストはどうだった」と先生から聞かれるようになりました。

「いい成績とりたい」と伝えたり、そのために何度も質問したり、コンタクトをとるのは、日本ではあまりやらなかったり、ともするとうっとおしがられるかな、と思ったりしたのですが、アメリカでは、むしろいいことのようで、
「私の授業で頑張ろうとしてありがとう」と喜ばれました。

AB 積極的な先生とのコミュニケーション。これはほんとうに大事で、成功している留学生はみなやってますね。とてもシンプルなことなのに、そう伝えても、多くの人がなぜかやりません。留学生には、もっとシンプルに素直にとらえていただき、先生に頻繁に聞きに行く、コミュニケーションをとるというアクションをどんどん増やしてほしいものです
アメリカの大学ではチューター制度もありますが、利用しましたか?

健志郎君:はい。利用しました。さきほどの心理学のクラスでは、教授の助手のような人がチューター役をやっており、僕がチューターに来ていることだったり、その内容を教授に逐一報告されているようで、それも評価につながっていたみたいです。

AB チューターに聞きに行くというのはともすると日本的には、何か自力でできないという観点で、評価が悪くなりそうなイメージもありえそうですが、逆なんですね!授業について一生懸命取り組んでいるという高い評価につながると。アメリカの大学では姿勢が評価されるといわれていますが、その一例ですね!

AB学業面で心理学以外で学んでいたものは?

健志郎君:心理学以外では数学のクラスをとりました。このクラスは楽でした。日本の中学レベルの授業でした。高校では文系だったのですが、数学が無茶苦茶得意というわけではないのですが、それでも結構できました。あるテストで解き方を複数書いたらボーナスポイントももらえ、満点を超えた点をもらうこともありました!!

AB ボーナスポイントはアメリカの大学の仕組みの特徴ですね。とれるところでどんどんボーナスポイントをとっていく考えもアメリカ的ですね。
今後の専攻や、興味のあるクラスなどはありますか

健志郎君:専攻についてはまだ決めてないのですが、心理学や哲学に興味があります。大学後の仕事のことも考えるとビジネスにも興味があります。うちの大学はAccountingの修士が1年でとれるコースがあり、そのコースにも興味があります。


AB 水球も含めた全般的な点での今後についての抱負をお聞かせください

健志郎君:もともとは水球ありきでなく、水球は一つのコミュニケーションツールとして水球をやりながら、英語を学んだり、勉強できたらと考えていたのですが、レベルが高く、意識の高いチームメイトと過ごすようになって、水球ももっともっとレベルアップし、高みを目指していきたいと思うようになりました。
僕はゴーリーとしてはチームで一番背が高いので、身長を強みの一つとして、ゴーリー一番手、二番手としてプレイングタイムを増やせるよう頑張っていきたいです。
他の面では、ニューヨーク・アメリカ在住というせっかくのアドバンテージをもっと活用し、いろんな人に会ったり、インターンするなど自分からどんどん積極的に行動し、水球以外の経験ももっと積んでいきたいと思っています。

AB 最後に日本で水球をやっている高校生に向けてメッセージを
健志郎君:さっきと繰り返しですが、僕はもともと水球は一つのきっかけとして留学を考えていたのですが、こっちにきて、水球は僕がそれまで思っていた以上に、世界に広がっていて、その水球が好きでアメリカに集まってきた人に出会うというとても貴重な経験をしています。
僕のように水球をきっかけに世界の人々とコミュニケーションが取れ、そして、レベルアップもできるような機会があるということを知ってもらえたらと思います。

<終>
健志郎君:NCAA D1 セントフランシス大 アスリートブランド水球留学生 八千代高校出身。高校時代は国体千葉代表


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取材後期:

留学1年目、最初の学期で公式戦シーズンも始まる中で文武両道でGPA 4.0 

これって無茶苦茶凄いことですが、本人は「そうですか~?」と涼しい顔。

彼がやったことは、インタビューでもある通り、

先生に聞きに行く=頻繁にコミュニケーションをとる。

とてもシンプル。

そして、以前お伝えした吉伸君にしろ、成功している留学生はみな同じことしてます。

「先生に聞きにいく」というとてもシンプルなことは、僕も生徒にはことあるごとに推奨しているのですがど、やる人って結局一握り。

だから差がつくのですが。

コーチとのコミュニケーションも同じ。

フィールドやコートで結果を出している選手はみなコーチとよくコミュニケーションとってます。

それは英語うまい下手関係ない。とにかくコミュニケーションをとるという姿勢。アクション。 それをまず習慣化してほしい。

毎日話しかけよう、質問しよう。そう決めると、次に「なんて声かけよう」「何を聞こう」などと考えるようになります。

勉強では授業の理解度も深まるし、先生との関係も深まる

部活では、コーチの考え方だったり、チームの考え方だったりをより考えるようになり、そしてコーチの方も自分についてより知ってもらえる。

まあとにかく難しく考えないで、留学生の皆さんには
ぜひ、シンプルにコーチや先生たちとコミュニケーションを圧倒的に増やすアクションを起こしてほしいです。

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