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このロジックが解けなきゃ、ずーっとメディアのいいお客さんです。

YouTubeだけじゃなく、何かをメディで発信するときには、「ウケるかどうか」という課題を気にしながら「作り手側」は制作します。

有名なミュージシャンですら、売れる前は、場末のライブハウスでお客さんに受けのいい曲を演奏し、事務所契約を勝ち取り、
広く大衆にウケる音楽を提供しているのです。

画家や芸術家ですら、パトロン、発注者の求める絵や作品を提供します。

ゴルフの業界も当然、「正しいこと」と「ウケること」を天秤にかけて、断然ウケる方をメディアは取り上げ、世間に流します。

「今流行の〇〇理論」
「飛んで曲がらない〇〇スイング」
4〜5年ですっかり様変わりする流行のスイング理論。あなたはゴルファーがそれくらいのペースで上達していますか?

私が提供する動画に関しては、
「レッスン現場で効果が実証・確認できたもの(こと)」

と、いうことを見てくれる人への「約束」として心に留めています。

話が少し飛びますが、「ケインズの美人投票」と言われる、ケインズの有名な学説があります。

ケインズの美人投票とは、
「美人だと思う人」を投票する場合と、
「みんなが美人だと思う人」を投票する場合とでは、

   結果が大きく異なる。

という学説です。

メディアに広く普及しているゴルフのレッスンも「必ずしも効果のあるレッスン」というわけではなく、「多くの人が好きだと(思われる)内容」になりがち。なのです。

例えば、YouTubeで「ゴルフレッスン_人気」で、検索してみると、
・「シャローイングの方法」
・「前傾を保つ方法」
・「ドライバーを安定させる方法」
・「ボディスイングを身につける方法」
・「ヘッドを走らせてボール初速を上げる方法」
・「初心者はボールを打つな」  等々※
※内容の要約です。

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よく考えていただきたいのですが、我々ティーチングプロの視点から申せばこれらの動画を観てゴルフが上手くなる(スコアが良くなる)とは思えません。
具体的に上位3例だけ個別に検証してみましょう。

シャローイング?

シャローイングという動作がありますが、一部ツアープロの間で流行ったスイングのモーションです。
採り入れたプロゴルファーがツアーで活躍したことから、知名度と人気が上がりました。
しかし、毎日8時間以上、何年も練習しているツアープロならまだしも、一般のアマチュアゴルファーがこの「シャローイング」という動作をスイングに採り入れて、果たしてスコアが良くなると思いますか?

答えは「否」です。

【イラスト】65否

スコアが良くなるどころか、ゴルフのパフォーマンスが一時的に著しく下がってしまうでしょう。

「パフォーマンスが一時的に下がるくらいならいいじゃないか」と考える人もいますよね?「一時的」なんだから。
「シャローイング」を採り入れたプロゴルファーたちも、一時的にはパフォーマンスを下げていましたからね。

しかし、ツアープロは、そもそも能力が高く、それでいて一般のゴルファーとは比較にならないほど練習にエネルギーと時間を割くことができます。

みなさんも、ツアープロくらい練習することができますか?
一時的に下がったパフォーマンスも持ち前の才能と整った練習環境と練習量によって、理論を手に入れ更にパワーアップすることができます。
そもそもの、センスや才能に加えて、膨大な練習を積むことができるゴルファーの一部が手に入れることができるスキルをあなたが求めるのは、コストパフォーマンスが悪すぎると思いませんか?

もっと、効率的に自分のゴルフのパフォーマンスを高めてくれることに注力したほうがいいと思いませんか?

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「ゴルフスイング中の前傾を保つ」これはどうでしょう?


ミスが多いゴルファーは、スイング中、特にインパクト付近で身体が起き上がり、バランスを崩してショットのクオリティが著しく下がるのがその原因、と言われています。

一見、「背骨の前傾」をキープすることはゴルフが上手くなるように見えますが残念ながら、これも「否」です。

【イラスト】65否

まあ、そもそも「背骨の前傾を保つ」なんて、どんなゴルファーもできていません。でも、多くのプロゴルファーがそのようなイメージを語っているので、多くのゴルフ愛好家が「ゴルフが上手くなるために大事なこと」と思い込んで、出来もしないことを追い求めている状態なのです。

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自分のイメージと実際の動きは、たとえ、世界一のゴルファーでも必ずしも一致しないものです。間違いなく、大なり小なり、動きの誤差は存在します。

たとえ当人が「背骨の前傾角度を保つ」イメージを持っていたとて、それは、あくまでも主観的なイメージでの話。実際の動きとは異なります。

【前傾】

ドライバーを安定させるための切り返し…

ゴルフの第一打目はたいていドライバーを使ったティーショットをします。一打目から、OB、池ポチャ、ワンペナ‥トラブルショットでは、そのホールはおろか、その日一日ずっと気分が悪いですよね。

だから、多くのゴルファーはせめてティーショットはまともに打ちたい、安定して欲しいって考えるんです。
ドライバーショットさえ安定すれば、ゴルフのスコアは良くなります。って感じているゴルファーは多いでしょう。この考え方も、「否」ゴルフのスコアには大きな影響のないところの話なのです。

【イラスト】65否

ティーショットが悪ければ、ドライバーを使わなければ、いいじゃないですか!
「でも飛距離が…」
って、思いますよね。
そもそも、安定性が重要なんですよね?
飛距離と安定は、トレード・オフの関係です。どっちを取るか、天秤にかけなければならないのに、どっちも手に入れたい。
ってそりゃ、スコアは良くなりませんよね。

では、なぜ、ゴルフの上達に不必要な動画が「ハウツーのカテゴリー」で溢れているのか?

ゴルフが上手くなるためのハウツーとして、嘘とは言わないまでも、効果が薄い内容が人気なんて、おかしいと思いませんか?

そう、おかしいんです。

本当に有効なことは埋もれやすい環境要因が、ゴルフのレッスン界には存在します。
「ゴルフレッスン」だけではなく、広く一般的に「大事な情報は埋もれる」という傾向があると推測できますが、私はPGA公認のティーチングプロの立場から「ゴルフのレッスン」に限定してお話します。

冒頭に、「ケインズの美人投票」について触れましたがゴルフが上手くなるために必要な情報と、多くのゴルファーが観たい聞きたい情報とは違うんですね。

そもそも、「上手くなりたいゴルファー」にその情報が効果的かどうかの判断は難しいものです。

更に、やっかいなことに、「すでに上手いゴルファー」
「自分の価値観+上手くなりたいゴルファーが求めている情報」を加味しながら、情報を提供しています。

ですから、情報化が進めば進むほど、ゴルフレッスンのコンテンツは、実際の効果とは異なる基準で評価されるようになってしまう。
つまり、「ケインズの美人投票化」が起こるのです。

これからの時代

本当のゴルフレッスンを求めて。

一人一人のニーズに応えるレッスンを提供するべきです。
しかし、今やネットで調べればゴルフに関するテクニックやトレーニング、レッスンなんて、溢れていると言えるくらい、たくさん存在します。

そうなると、選ぶ側(つまりあなた達)が情報を選ぶ優れた目を持たなくてはなりません。
でも、その目はどうやって養うのでしょうか?

ゴルフを教える職業ゴルファー(ティーチングプロ、インストラクター、部活動の顧問等)はもちろんその目を持っていなくてはなりません。

私達ゴルフハックスは、
「自分たちの価値観→効果実証できるかどうか」
で情報を選び
「上手くなりたいゴルファーが求めている情報→理解しやすい情報かどうか」
というフィルターを通すことで、
「本当に上手くなるために必要な情報」
に特化して、コンテンツを制作しています。

だから、我々のコンテンツは本当に「上手くなるのです」

ゴルフハックス主催の「カネトモ」は日本ゴルフ学会に所属する研究者ゴルファーです。科学的な根拠をもってレッスンを提供しようという志で活動をしています。

一度観ただけですべてが完結できるほどゴルフの指導は甘いものではありません。動画を何度も観直して、実際にスマホ片手に練習場で試せるコンテンツをたくさん創り出しました。

ぜひ、私達のゴルフハックスの世界を覗いてみて下さい。

【イラスト】61ティーチングプロの選び方2


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