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【実質0円大学生活のすすめ】第50回:デジタルデバイスを使いこなす(2)スマートフォンと学生生活02

前回は、スマートフォンによるインプットについて、英語学習の事例を紹介しました。今回は、スマートフォンを使ったアウトプット環境の構築について考えてみましょう。

スマートフォンの限界

スマートフォン単体で使う場合、音声ファイルのプレーヤーとしては、筐体のコンパクトさは可搬性が増すため、大きなメリットになります。このような目的であれば、初期のiPhoneのような手のひらに乗るサイズが最も使いやすいといえるでしょう。スティーブ・ジョブズがiPhoneの大型化に興味を示さなかったのも、このサイズ感にあるといわれています。

一方で、視覚情報を表示するメディアとしては、スマートフォンの液晶画面のサイズは小さすぎると感じる人も多いでしょう。たしかに、SNSのメッセージをやり取りしたり、スマートフォンのカメラで撮影した写真を表示するには十分かもしれません。しかしながら、より知的な作業をすることを考えると、7インチ程度の大きさのモニターでは、サイズ的に厳しいものがあるのです。

たとえば、1000字を超えるような構成を考える必要がある文章を書くときや、図形を駆使したグラフィックな情報のレイアウトをするときには、モニターのサイズは作業効率に比例します。スマートフォンのモニターでも作業は可能ですが、どうしてもストレスが大きくなってしまいます。

学校の設備を利用してスマートフォンを機能拡張する

「実質0円大学生活」で科目等履修生として登録していれば、学校のパソコン設備が利用できます。それを利用してスマートフォンの機能を拡張すれば、パソコンのような作業環境が構築できるのです。

現代の大学には、共有パソコンが並べられた「パソコン室」が設けられています。20インチ程度の液晶モニターにWindowsまたはMacのパソコンが接続され、キーボードとマウスが繋がれています。

パソコンを持っていない学生はいないかもしれませんが、持ち歩いていない学生は少なくないので、学校ですぐに使えるように共有パソコンを準備してあるのです。

この設備の一部をスマートフォンの操作を快適にするために使うわけです。イメージとしては、共有のパソコンをスマートフォンに置き換える感じになります。以下のものを用意しましょう。

-スマートフォンからの出力をHDMIに変換するプラグかケーブル
-Bluetooth接続のキーボード
-Bluetooth接続のマウス

接続方法としては、パソコン室に置かれている液晶モニターのHDMIのジャックを探して、そこに持ち込んだHDMIケーブルを差し込みます。つぎに、それをスマートフォンに接続します。最後に、液晶モニター側の入力ソースを「HDMI」に切り替えます。

これで、スマートフォンの映像信号を学校のモニターに表示できるはずです。あとは、持ち込んだキーボードとマウスをBluetoohでスマートフォンに繋げば、快適な作業環境が構築できます。

今日のまとめ

知的な作業のアウトプットデバイスとしてはサイズに問題があるスマートフォンであっても、大学のパソコン室の設備をうまく活用すれば、パソコンと同じような環境が構築できる。


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