前に進んでいる感じがする方へ。
やらなきゃいけないことはたくさんある。なりたい姿もあって、あれをしよう、これをしようと、やりたいことも出てくる。そうやって、朝一番に、「やることリスト」を積み上げる。結構な長さになるし、重いのもあれば軽いものもあって、毎日このリストに居座っているやつもいる。そんなリストを眺めていると、なんだか動けない時がある。なんだか、やりたくないな、という気分になって、どうにも手が動き出さない。期待や依頼や締め切りや、自分に課したものたちに、ずっしりと重い気分になるときがある。
そんな時は、新しい白紙のタイトルに、
「今日できたら、前に進んでる感じがするのはなに?」
とすこし大きめに書いて自分に問いかける。
そして、さっき書いた列をなす「やること」は一旦忘れて、もう一度ゼロから、「前に進んでる感じがしそうな」ことを素直に書いてみる。
すると、不思議と、さっきとは全然違った「やること」が出てきたり、出てきたものの粒度、順番が変わっていることが多い。不思議と、この「前に進めるリスト」の方が、眺めていて、まあ、とりあえずやってみようか、と思える。
考えるに、「やることリスト」を作っている時は、人からの「MUST」や自分の「WANT」でがんじがらめになってしまっているのだと思う。やらなきゃ、やらねば、と。
でも、たとえ人から見たら些細で、どうでもいいようなこと(例えば、引き出しの中に入っているメモ帳の束を整理してみる、飼っている犬のグッズが入っているカゴの中身を片付ける、コモドオオトカゲの生態についてメモをする)をすることが、いやそれをできていないことが、自分の頭の中を占有して、こころを苦しめていることは往々にしてあるものだと思う。
そんな「これをしたら前に進めるなあ」という気分の方に向かって、人からみた重要度や、誰かからの期待や依頼は脇に置いて、それらに取り組んでみるのは、一日が順調に進み出し、明るい気持ちで過ごせる、ちょっとした秘訣なんじゃないかと、そんなことを、ずっと出しっぱなしにしていたシーシャの器具を片付けながら、かんがえたのでありました。
サポートにて「投げ銭」受け付けております。 なんのサポートでしょう。以前ほどシーシャ屋さんを出張でやらなくなってしまったので、そうですね、僕がもっと、弱いままでも強く生きるために、使わせていただきます。よろしくお願いします。