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映画“めぐり逢い”4.聖地エンパイアステートビル

大好きなデボラ・カーの大好きな「めぐり逢い」、すれ違いメロドラマの元祖であり、不朽のラブロマンスです。約束通りに再会できずすれ違う場所が、ニューヨークのエンパイアステートビル 


私にとってニューヨーク=めぐり逢いの舞台。たまたま泊ったホテルの部屋から、エンパイアステートビルが見えた時は大興奮でした! 
惚れ惚れしますね~ 古い映画も良いなら、古い建物も良き❤

1931年完成 高さ381m
夜景

さて、おのぼりさん丸出しでエンパイアへ。 夢中で見上げて、車にぶつからないように!(←映画の展開)と呪文のように唱えながら、ビルの入り口に着きました。

チケットには様々な種類があり、行列に並ばなくて済むVIPエクスプレス69ドル、アテンドとシャンパン付きの500ドルのチケットまであります。「お金さえあれば、あからさまに良い思いが出来るなんて、どうなの?」と聞くと、NYで働いていた夫は「そうしたい奴は、自分も稼いで金持ちになろうと思うだけだから関係ないよ」 やっぱりアグレッシブな街ですねえ。


86階と102階にある展望台からは、マンハッタンが一望に見え感動。

地形がよくわかります
美しい街並み




映画でケーリー・グラント扮するニッキーは、102階の展望台で7月1日の17時から深夜ミッドナイトまで、何と5時間もテリーを待ったのでした。 携帯もスマホもない時代ならではですね。

あれ、半年後が7月1日ということは、約束をしたのは1月1日=元旦ではありませんか! 最後に「蛍の光」を歌った船のお別れパーティーは、大晦日だったの!? でも、南欧とはいえ真冬のデッキのプールに飛び込むシーンもあったし、細かいことはどうでも良いのでしょう(笑) こんな良い加減さも、古い映画の好きなところです。


そして夕方に、これまた定番スポットのロックフェラーセンター、トップオブザロック展望台へ。

エンパイアステートビルを含む摩天楼の日暮れが最高!
一番星が輝き始めた展望台は、観光客で一杯


エンパイアステートビルで待ち合わせというと「めぐり逢えたら」を思い出す方も多いのではないでしょうか。 この作品は「めぐり逢い」をヒントに作られ、懐かしい場面が随所に登場します。

"Winter must be cold for those with no warm memories "
うるうる・・・・(TV鑑賞中)


ラストシーンでは、メグ・ライアンがロックフェラーセンターからエンパイアステートビルを見て、運命の人が誰なのか、自分の直感を信じて駆け出します。そのシーンでも「めぐり逢い」の音楽が盛大に使われているんです♪ 

1993年の映画ですから、もう30年も経つのですね。 
「めぐり逢えたら」が大ヒットしたおかげで、「めぐり逢い」がリバイバルヒットし、デボラ・カーのオスカー栄誉賞受賞(1994年)につながりました。スイス&スペインで穏やかなリタイア生活を送っていたデボラ・カーに、取材の電話が殺到して大わらわだったそうです。
監督・脚本は「めぐり逢い」が大好きというノーラ・エフロン 
素敵な映画を作ってくれてありがとう! 
ニューヨークって、本当に映画の似合う街ですね。

ジャックと豆の木みたいな、天まで届きそうなのっぽビル