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谷底の楽園、ハバスパイ(Havasupai)

グランドキャニオンの谷底に、先住民族が暮らす桃源郷のような美しい村ハバスパイがあります。ハバスパイは「青緑色に輝く水のある地」という意味だそうです。もう一度行きたいけど、すっかり変わってしまったかもしれない・・・ 気持が揺れるうちに、いつの間にか20年!が経ってしまいました。

ハバスパイ(またはスパイ)は、コロラド川支流の渓谷にある先住民居留区で、グランドキャニオンから55kmほど離れています。車でアクセスする道はなく、ヒルトップからトレイルを歩いて下ると4~5時間、馬だと3時間・・・同じ距離をヘリは4分で飛びます。私達はヘリで往復する日帰りツアーを利用しました。

<地図:The Havasupai Tribeのサイトより>

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ツアーの発着点であるグランドキャニオンを飛び立って20分ほどで、細い川しかないように思えた谷底に、小さな村が見えてきました。

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眼下に広がる豊かな緑。

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村には、教会・学校・カフェ(といって良いのか微妙な売店)・ロッジ・消防署などが一通り、揃っています。

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手伝ってもらって馬に跨り、ホーストレッキングに出発! 

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慣れた道らしく、馬はトコトコ進んでいきます。良い感じ~♪

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と思ったら、勝手に川に水を飲みにいって、そのまま駆け足でおうちに帰ってしまいました。”え~!?、まだ仕事中でしょ!”と日本語で言っても、馬には通じません(笑) あとからオーナーさんが追いかけてきて、事なきを得ました。ここでは馬が移動手段なので、一家に一頭、馬がいるそうです。観光用に訓練されていないのかもしれません。あ~ドキドキした!!

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ハバス川沿いのトレイルをしばらく進んだところでおやつタイム。 エメラルドグリーンの清流とキラキラの木漏れ日・・・優しいそよ風がうっとりするほど心地良い。 まさに桃源郷、ずっとここにいたいなあ!

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ハバスパイには美しい滝が幾つかあります。写真が古すぎて、エメラルドグリーンに輝く水の色をお伝え出来ないのが残念。

ハバス滝

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ムーニー滝  落ちないようにね。

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キャンプサイトに泊っているらしい若い人たちが、滝つぼに飛び込んだり、水遊びをしていました。 無邪気な笑い声が楽しそうでした。

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戻ったあとは1軒しかないカフェで、ぬるいコーラをちびちび飲みながら、帰りのヘリを待ちました。岩陰にあるロッジは人気が高く、予約が取りづらいそうです。 次に来るときは、ロッジに泊ってゆっくり過ごしてみたいと思いました。

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雄大で男性的なイメージのグランドキャニオンに対して、ハバスパイは繊細で女性的な感じがします。身も心も洗われ、つかの間の夢のような滞在でした。

谷底をながめながら、物思いにふけるリス君。

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今はコンビニもあるようですが、アクセスを阻む地形が、過度な観光化から村を守っていると思います。心惹かれた方は、グランドキャニオンだけでなく、秘境の楽園ハバスパイも是非訪ねてみてくださいね。 

<備考>2022年1月現在、観光NGとなっています。最新情報は以下のサイトをご覧ください。


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