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フィンランドのお魚パン、kalakukko(カラクッコ)
クオピオで評判のベーカリー、ハンナ・パルタネン(Hanna Partanen)に寄りました。 1931年創業の老舗です。
マーケット広場がある町の中心からは離れているのに、次々とお客さんがやってきて、地元で愛されていることがよく分かりました。
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お目当ては、中に小魚がぎっしり詰まったカラクッコという名物のパン。 ショーケースにパンがたくさん並んでいて、指さし注文できると思いこんでいたのに、受け渡しのみのカウンターで口頭で伝えなくてはならないと分かり、慌ててフィンランド語の価格表をスマホで翻訳しました。 あくまでもベーカリーが主体で、個別販売もしてくれる・・・という感じです。
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ちなみに、パンは紙の袋に入って出てくるため、「前の人と同じものを」と言えなかった・・・(笑)
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ずっしり重いカラクッコは、フィンランドのサヴォ地方の伝統的な保存食。ライ麦生地のなかに、ムイックというワカサギみたいな小魚(と豚の脂肪)がぎっしり詰まっています。 300g弱のミニサイズ(!)も売っていますが、敢えて攻めて大きい方にしました。 抱えて歩く道のりが長かったです。
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こんなパンを見ると、フィンランドの食事はまさに命をつなぐためのものだと実感します。
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適当にスライスして頂きます
恐る恐る食べてみましたが、意外に癖がなくて美味しかった! 魚を常食する日本人には食べやすいかもしれません。
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そしてもうひとつ、お馴染みのカレリアパイ(Karjalanpiirakka)
ホテルのビュッフェやスーパーマーケットなどでもよく目にする、スナック的なパイです。ライ麦生地でミルク粥を葉っぱ型に包んで焼いたもので、名前のとおり、元はカレリア地方の郷土食。 シナモンロールのようにランキングがあるのかも知れませんが、きっと子供の頃食べた味が一番懐かしいんだろうな。
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カラクッコはその昔、ハンナおばちゃんが農場で焼いたものをクオピオ市場で売り始めたのが最初で、その後町に移って製パン業を本格化させたそうです。 今も子孫が経営しています。
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サーモンほど一般的ではありませんが、ムイックもとてもポピュラーな淡水の小魚です。 屋台の焼きたてなんて、もうエンドレスに食べられちゃいます。 今も思い出すと無性に食べたくなります。
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ハンナ・パルタネンはすべてラクトースフリーで、最高の地元材料を使って、全工程を手作りしているそうです。伝統を守りつつ時代とともに進化しているのは素晴らしいですね。 クオピオのマーケット広場でワゴン販売もしていますから、本店に行く時間のない方でも買うことが出来ます。
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フィンランドはフレッシュな食材やお魚が豊富で、長く滞在していても食べ物でギブアップしてしまうことはありません。 素朴ではありますが、いつも底力のある豊かさを感じます。
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<Hanna Partanen 公式サイト>