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リンナンサーリ国立公園(フィンランド)

湖水地方の真ん中、サイマー湖水系に属するリンナンサーリ国立公園(Linnansaari National Park)を訪ねました。

島と周辺地域が公園になっていて、夏はフェリーでアクセスします。
オフィスでフェリーのチケットを買いました。


島を行き来する開放的なボート♪


乗船を待つ人たち。これで何となく並んでいるつもりなんですよね。 間違っても、2列で整列なんてことはありません。 なのに、フィンランド人の行列って順番を巡る混乱もなくて不思議だな・・といつも思います。 インド好きの友人と話したら、「インドでは身体一つ入る隙間があれば、胸が触れ合ってでも入り込むよ」と言われて、お国柄の違いを感じました。 

私はフィンランドスタイルに一票^^


入り江から出発


近いので、あっという間に到着です。 真っ青な湖と空が気持ち良い!


島の案内図。 体力や時間や合わせて2km~7kmのトレイルが整備されています。

長さ40km、幅5~10km 1956年設立


桟橋さんばし近くにある広場はキャンプサイト。 日帰りで訪れる家族連れがほとんどですが、テントを張っている人もいました。


水を汲む場所やコンポストトイレもありました。 


唯一のカフェテリア。
一回りしてから立ち寄ることにして、私たちはハイキングへ。


岩っぽい道を進みます。


フィンランドではお馴染なじみの、ごろごろ岩。


長い年月をかけて氷河に流され、この地に落ち着きました。


岩に生えているほわほわの植物・・何だろう?


緩やかな上り下りはありますが、歩きやすいトレイルです。


途中で小さな木の橋を渡りました。多様性に富んだ自然が味わえるリンナンサーリは、絶滅危惧種のサイマーワモンアザラシの生息地で、タイミングが良ければ、日向ぼっこをしているアザラシを見ることができるそうです。


自然が生み出す芸術。


一番高いリンナヴォリ岩を目指します。

この付近が一番勾配がありました


リンナヴォリ岩(Linnavuori) から見る絶景。


カヤックやカヌーのガイドツアーも行われています。
勿論もちろん、自力で来るのもOK。  


自然公園にはたいてい焚火をするスペースがあります。もしかしたらシェルター的な意味合いがあるのかしら。フィンランドの人は火を扱うのが上手です。 軽くソーセージを焼いたり、お湯を沸かしたり・・・
以前古民家に泊ったとき、火災報知器が誤作動して鳴り、NYの高層ビルに飛び込むような恰好かっこうをした消防士が巨大な消防車で夜中に駆けつけて、びっくりしました。もし漏電ろうでんがあったら2分で家一軒燃えてしまいますから、入念に点検していました。
小さい頃から火の怖さと扱い方を覚えるのは、火気厳禁にしてリスクを遠ざけるよりずっと良いと思います。


昔は農場があり、牧畜や焼き畑農業をしていました。

1930年代の農場の暮らしを再現


あちこちに標識があり、迷うことなく戻って来られました。


程よく歩き疲れて休憩タイム。 何ということのないドーナツとコーヒーが、どうしてこんなに美味しいんだろう! 


私たちが座っていたベンチのすぐ脇で、カフェのおばさんがムイック(小魚)を焼いていました。 あまりに良い匂いに、とろけそうな顔をしていたら、「あなたたちも食べる?」とジャスチャーしてお皿に盛ってくれました。 ムイックはフィンランドの定番ですが、今まで食べたなかで一番美味しかったです。 あ~最高☆ また食べに行きたい!


さて、そろそろ帰る時間です。 夏場だけのオープンかと思ったら、冬は凍った水路をスケーティングしたり、クロカンスキーなどのアクティビティもあるそうです。さすがフィンランド! 
気軽でのんびりくつろげるリンナンサーリ公園、今度は私も湯沸かしグッズ持参で来たいです。


<リンナンサーリ国立公園 公式サイト>