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Art Work 『柿』



 『栗ご飯』を経験してから、気楽さが増して、身近なものを描きたくなりました。丁度、キッチンに美しい橙色を、発しているものがありました。そう、この季節といえば、『柿』です。


界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : キク類 asterids
目 : ツツジ目 Ericales
科 : カキノキ科 Ebenaceae
属 : カキノキ属 Diospyros
種 : カキノキ D. kaki


 一般的に、柿色と呼ばれるものは、柿の果実のような、鮮やかで、濃い橙色のことなのですが、

 柿の実の色に因なんだ色(「柿色」「照柿色」)と、柿渋で染めた色(「柿渋色」「団十郎茶」)の二系統があるようです。

 今回のテーマは、熟した柿を描くことだったので、その中でも、照柿色(てりがきいろ)の表現を、意識して描きました。

 使った絵の具は、ウィンザーニュートンの透明水彩。ニューガンボジー、セルリアンブルー、ローズドーレを三原色にして。そこに、インディアンイエローと、ホルベインのブライトバイオレットを足しました。用紙は、ウォーターフォードのナチュラルを。

 特に、ローズドーレが、熟れた色味の表現に重宝しましたね。


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 柿のフォルムを、描いていきます。シンプルな形に、心地さを感じます。迷いなくシンプルに描くことと、色を混ぜ過ぎないことを 意識して。


 これは、最初に描いた下絵ですが、輪郭が曖昧でしたね。

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 たっぷりの水に、絵の具を落として、偶然できるにじみも生かしつつ、淡い色を、何層も重ねていきます。


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 橙色の美しさのおかげで、さくさく進みました。

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 庭のメープルの木も、秋の装いとなりました。
せっせと、落ち葉を集めて、色を楽しんでいます。



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『柿』


祖父がくれる柿は、

そのままでは、食べられないらしくって

毎年、焼酎につけてから、食べた。

大木には、手作りのブランコがぶら下がっていて

色とりどりの葉に、うっとりしながら、漕いだっけ。


なぜだろう。

秋を、思うと、人恋しくなる。

命の、儚さを

誰かに、伝えたくなる。


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 お付き合いくださり、有り難うございました。


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