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パーソナルスペース

他人に近付かれると不快に感じる空間

改めて調べてみたら、そういうことらしいです。

言葉だけ聞くと
なんだかとても冷たくて
寂しさも感じるのかもしれない。

だけど、これってとても大切な事だと私は常々思ってる。

私自身も自分のパーソナルスペースを侵されたらザワザワするし、顔に出す時もあるし、それが出来ずに1人で溜め込んでしまうと、自分で自分を攻撃してしまう時もある。まぁ、いわゆるストレスですな。。

だけどこれって特別なことではないのは分かっていて、人それぞれ確保したい距離も違えば、(自分の中の)警報器の鳴り方も違うと思うし、人それぞれ対処の仕方、感じ方も違う。皆自分ベースみたいなもの、何かしらあるよねって、頭の中で理解はしている。

パーソナルスペース
昔の私は
他を寄せ付けないためのものだと思ってました。有刺鉄線みたいなもの。触るな!危険!みたいな。

でも今はこう思ってる。
自分とは違う誰かと一緒に過ごすために必要な距離。自分の歩幅。自分ペースで刻む時空。みたいな。

侵入者に対して警報が鳴るのは同じなのに、捉え方1つで、少しだけ心に平和を感じるのはなぜだろう。
不思議。


アメリカに住んでいた時
本当に田舎エリアに住んでいて
自然との付き合い方
動物達との距離の取り方
学ぶべきことが多かった。

広い土地があって
自然もたくさんある中で
何も餌付けしているわけではないのに
野生動物がすぐそこにいた。
いつも庭に鹿の群れ
ターキーの群れ
野うさぎ、リス、グランドホック
たくさんの動物達がいた。

後ろには森があるのに
わざわざ出てきて
人が住むエリア
庭で寛いでる。

最初は不思議で仕方なかった。
森の方が快適で安全なのでは?と。

ここのエリアは風が気持ちいい
とか
太陽が気持ちいい
とか
ここに生えている草が好き(美味しい)
とか。

そして大事なのは
ここに住んでいる人は
そんな時間を楽しむ自分たちを攻撃しない
って判断してくれてのことなんだろなぁ。

大前提それがあって
私とあなたの境界線まで
お互いが近づく事ができる。

相手の暮らしを尊重する。

それを壊してはいけない。

好きだから
いい人だから
隣にべったりしなきゃいけない訳じゃない。

相手を信頼していても
いい人だとわかったとしても
パーソナルスペースが存在することは変わらない。
五感が届く…いや、もしかしたら
第六感が届く範囲なのかも、とも思う。

だから、土足で侵入された時に"なんかわからないけど嫌悪感"みたいな感情が湧くのかな、なんて、思ったりもするし、
その反対にパーソナルスペースを大切にしながら寄り添ってもらえたら、感謝の気持ちも湧くし、心地よさにホッとすることもある。

2021年に引っ越したこのアトリエ古家。
ちょっとアメリカでの生活を思い出す雰囲気もある。

神奈川県とは言え、適度な自然。
風の音が聞こえる家。
穏やかでもあり、時に恐怖も感じる、いろんな風の音。

建築協定がある場所で
建物からお隣さんとの境界線まで
必ず1m以上離さないといけないルール。ということは、お隣さんと建物は最低2mは離れていることになる。
ぎゅうぎゅう詰めの建売が当たり前の今、この空間はむしろ贅沢とも感じる。

これもパーソナルスペースの確保の1つなんだろうなぁ。

アトリエはカーテンを開けていても人目を気にしないでいられる環境なので、私はよく、カーテンを開けて、自然光を感じながらミシンを踏んでいるのだけど、
スズメさんが、すぐそこまでやってきては、楽しくおしゃべりしてる。
立ち上がって窓に近づいても逃げない。

アメリカみたいにたくさんの野生動物はここにはいないけど
スズメさんと人間の境界線の近さを感じるだけでも、なんだかホッとする。

ここは安全だ、って。


で、今日は何の話がしたかったのか?

最近自分の言葉がスムーズに出てこなくて
想いをうまく伝えられないサイクルに入っている。

突然インスタライブをしたこの間。
最初に正直にその事を伝えた。

お客様が
私もそんなことあるよ
とか
まとまってなくてもいいよ
と言ってくださって
2時間ものとりとめのない話に付き合ってくださった。

あれってまさに
わたしのパーソナルスペースを尊重した上で応援してくださった、そういうことなんだよなぁと感じています。

この場を借りて
ありがとうございます。

そう、今日は、このお礼を伝えたかったのです。

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