イメージで体の使い方を変える

Aさんが膝を痛めたと言った。
がに股の歩き方を矯正しようと思ったところ、そうなってしまったらしい。
そこで一つ助言をした所、改善が見られたとのこと。

昨日教えて頂いた骨盤の位置について、意識しながら歩いてみたら、かなり改善して来ました。右膝の痛みは、ほぼありません。
以前から河邊さんにご指摘頂いていたはずなのですが、今回スッと身体に馴染んできました。改めて自分の足の角度がものすごく開いていたことに気づきました。ありがとうございました。

こういうことを文章で説明するのは難しいのが試みてみよう。

外見的に差は見えなくても、意識の向け方で内側の動きが変わってくる。
私はAさんに「（がに股を正そうとして）つま先に意識を向けませんでしたか）と尋ねた。
普通、そうなると思う。

しかしつま先が外側に向いているのは、開いている骨盤からの自然な流れの結果なので、つま先だけを正面に向けようとすると、（骨盤自体は従来どおりの動き方をしているため）膝に負担がかかってしまうのだ。
「どうしよう、上の方と下の方でやろうとしていることが違うんだけど！」みたいな感じだろうか。

そこで、流れを一致させるために骨盤に意識を向けると良い。
しかしこれも無理にやろうとするとやはり無理が生じてしまう。
こんな時、イメージがとても役に立つ。
「着物を着ているようにイメージして下さい」とお伝えした。
着物を着ていると、骨盤は開こうにも開けない。
自然と内側に抑制された動きになる。

体に加える変化はこのようにほんの少しの働きかけを用いるのが良いです。