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読書記録『西洋菓子店プティ・フール』

何かを生み出す人、職人といわれる人に魅力を感じ憧れる。
自分のなりたい木工職人像が少し見えた気がする1冊。

◇◇◇◇◇◇

『西洋菓子店プティ・フール』 千早 茜 著


- あらすじ -

女を昂奮させない菓子は菓子じゃない

スイーツは誰かの心を不意につかんで新しい場所へと羽ばたかせるスイッチ。下町の洋菓子店を舞台に繰り広げられる鮮烈な六つの物語。

妻が図書館で借りてきたうちの1冊。
本のタイトルと表紙のデザインに、なんとなく惹かれて読みはじめました。


- 感想・印象に残った言葉 -

あたしも一人一人に提案するような接客がしたい。
デザインだって、お客さんの指や爪の形状に合わせて考えたいし、その人の肌に本当に合う色を教えてあげたい。

p152

自分が理想とするものづくりに近い気がする。
一人一人に提案するように、自分で考えたものづくり。
自分じゃない誰かが考えたもの、規格品を作ることには魅力を感じない。
自分で考えて生み出す過程に面白さを感じているんだろうな…


あの人も亜樹も狭い世界で生きているんですよ。
職人さん特有の。
自分の常識や言葉が通じる人としか接してきてないんです。

p196

職人さん特有の
自分の常識や言葉だけが通じる狭い世界…

職人として知識や技術を向上させるためには、最適な世界なのかもしれない。
でも自分はそんな狭い世界で生きていたくないな…
いろんな世界を知ることで、向上できる知識や技術があるはず。

◇◇◇◇◇◇

登場する洋菓子はどれも美味しそう。
僕はシュークリームが食べたくなりました。

各章タイトルの絵が素敵。
細い線を重ねたモノクロの絵が好き

ー Profile ー

鈴木健太 | 工房ベル

木製スーツアクセサリーを作る木工作家。

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