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こなみでちらうらなどくしょかんそうぶん その2。

 最初の記事を読み返して、思ったことがあります。

 ……これ、読書感想文というより本の紹介文では? 読書感想文として成り立っていないのでは?

 思ったこと書いてただけだから仕方ないね。思ったことを書くのが読書感想文だからね、これもまた読書感想文の1つだよね。

 と正当化してみたところで、2つ目です。


『Hero and Daughter Lv1からはじめる勇者奪還作戦』

 著:高野小鹿 氏

 原作:tachi 氏

 イラスト:吉沢メガネ 氏

拉致されたLv1勇者を救出するために立ち上がったのは女子高生、天使、魔法使いで――!? 第4回ニコニコ自作ゲームフェス<<大賞>>受賞の話題作が、完全オリジナルストーリーでノベル化!

(原文:角川スニーカー文庫 書籍情報より引用)


 とまぁ、こんな感じの作品です。

 あらすじから漂うあの系統……と本来のわたしであればスルーするであろう系の作品ではありますが、元ネタの中身を知ってる勢なので、見かけたときにぽちりました。ちなみに原作ラルフくんは時間をかければ無双できるようになります。どうでもいい。

 で、知らない方のために箇条書きで雑……ああ、間違えました、ざっくり解説すると以下のようになります。


「RPG! いろいろな種族の女の子いっぱい! ギャグテイスト!」


 以上です。どうぞよしなに。

 女の子いっぱいの時点で察した方は察したと思いますが、RPGの醍醐味である戦闘描写は控えめというか、皆無に近かったです。それよりかは、キャラの可愛さを引き立てるほうに比重を傾けている作品でした。原作ハクスラRPGだしそうなるよね。

 また、本来であれば作中最強(元ネタ的に)の主人公であるラルフくんは全編通してサブキャラみたいな扱いです。まぁ、Lv1ですし、捕まってますし、これでいいのかと思います。再現はよろこばれるでしょうけど、ノベライズとなると同じ描写の繰り返しで飽きちゃいますしね。

 後述のためにここらで具体的な数字を出させていただきますが、原作において登場するキャラはヒロインは37人、ラルフくんを含めたサブが5人。間違ってなければ。

 そのうち、本作では「天真爛漫な人間の女の子ララ」、「怒りっぽくて素直になれない魔法少女ストレーガ」、「毒舌でドSな天使のホーリー」、「穏やかに見えて実は一番武闘派な大和撫子のワゴコロ」の4人と。

 そして、「とある理由によりLv1となった勇者ラルフ」、「エロスケベだがラルフの相棒的なポジションである召喚師エロサモナー」、「王様の部下であり因縁の相手である『兵士です!(ほんとに名前このまま)』の3人にスポットが当てられていました。

 お話としては、メインのヒロイン4人組とサブ3人組の描写が交互に繰り返されて進んでいく形式。合間合間にちらり程度に他のヒロインの会話。

 どちらも未登場キャラはいますが……アップデートのタイミングやら尺の都合やらなど色々あったでしょうから、致し方なし。というより、計42人すべてなんてド長編不可避ですし、後追いノベライズ化だし、売上的ばものも絡めば、そこまで描写しきれない。

 そろそろ終わりが見えてきたので、正直かつ端的にまとめます。

「元となったゲームを知っている方や可愛い女の子が見たいという方は楽しめる作品であり、RPGな展開を期待して読む作品ではない」です。

 わたしは前者より後者を求めるタイプですが、「おっ」となる乙女的な描写も結構あって(字書き視点)、なんだかんだ楽しんで読めました。


 結論:やっぱりストレーガーなんだよなぁ。謝ってくださいほんと好き。

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