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映画『レッド・スパロー』 色での表現とバレエの演目

『レッド・スパロー』
公開時、初日のレイトショーで観ました。
率直な感想としては、
派手さは無いけど、ジワジワくる最高に好みな映画でした。

◆あらすじ◆
ジェニファー・ローレンス演じるバレリーナのドミニカは、大怪我によりボリショイバレエ団の地位を失います。

このままだと、病気の母親の高額な治療費が払えなくなってしまう。

そんな時、叔父からある仕事を頼まれ、そこで重大な殺人現場を目撃してしまう。

本来ならそのまま消されてしまうところを、叔父がドミニカのスパイとしての素質を見出し、半強制的にスパイ養成学校へと送られる。

ロシア側の女スパイ"スパロー"としてハニートラップなどを学んだドミニカは、その才能を買われ、ロシア情報庁に潜むアメリカとの内通者を見つけ出す為、CIAの男に接触し探り出す任務を任される。

しかし、任務を遂行するうちに、男との関係が立場を越える親密なものになっていき、遂にはロシア、アメリカ両国から狙われる事に…

◆◆◆◆◆

いやぁ面白い映画でした!
140分と、なかなかの長尺映画でしたが、寝不足の状態で観てもほぼ眠くならずに観られました。

スパイものにしてはアクションシーンは少なく大人しめな感じでしたが、さすがのR15指定。
ゴア描写やセクシー描写がすごい。
セクシー描写に関しては結構な割合でありましたね。
それもあって眠くならなかったのかも(笑)

シェイプ オブ ウォーターではマイケル・シャノンのケツにボカし入ってたのに、レッド・スパローでは男の陰部がボカし無し。
どんな基準だ??

まぁ、そんな事はおいといて。
この映画で、何より好ましかったのは「色」を使った表現がすごく良かった事です。

タイトルにもある「レッド」、その他にも「ブルー」「ブラック」「グレー」など、色で状況や心情などを上手く表現されていました。

登場人物の服装や建物、ライトなど、様々なシーンで効果的に使われていて、ストーリーと合わせて観ていると、とても深みが増して良かったです。

わかりやすいところで言うと、

「赤=ロシア」

「青=アメリカ」など。

まだ観ていない方は、色の使い方にも注目して観てみて下さい。
きっと、2割増くらいで楽しめると思います!
僕ももう1回観直したいところです。

最後の方のシーンで、パトカーの赤と青のパトランプでの表現とか最高に上手い見せ方だなと思ったし、ドミニカの服の色にも注目です。

まさに彼女の心や状態を表してるように見えます。
赤いドレス、学校でのグレーの服、からの黒い服。などなど…。

黒は赤でもなく青でもない、バレてはいけないスパイとしての色。

それを学ぶ為の養成学科では、グレーの服を着ています。

まだ未熟なんでしょうね。先生は黒い服です。

そして、いざ任務に就くシーンでは黒い服装で登場するんです。最高です。

実際に監督が意図して撮っているかはわかりませんが、間違っていたとしても、自分の中で法則や見方を見つけ出せた時って、めちゃくちゃテンション上がります!

あと、観終わってからちょっと気になってネットで調べてみたら、
ドミニカがバレエで踊っていた演目が「火の鳥」って名前で、その火の鳥の内容の1部が、女が男を騙して重大な事を聞き出すって話だったみたいなんですよ。(ウィキペディア調べ)
これには驚きました!

こういうところまで調べてみると、さらに深みが増してきますね。

いい映画って本当に細かい所まで作り上げられてるんだなって、あらためて思いました。

映画はホント楽しいです。


主演のジェニファー・ローレンスは『ジョイ』と『パッセンジャー』くらいでしか観ていませんでしたが、ズバ抜けて今回の『レッド・スパロー』がハマってると思いました。

ゴア描写、セクシー描写が大丈夫な人にはオススメです!


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