日々のスケッチ
前回の投稿から知らぬ間に月日は流れ、やがて二カ月。
気付くとゴールデンウィークも終わっているではありませんか!
実に色々なことに囚われ、振り回されていたように思う。
仕切り直し。
画業の傍ら、教える事の傍ら、たとえば道端で拾ったもの、
しかし作品に育つ気配のあるものを日々の記録として記してみる。
対象を素早く捉え、端的に表す。その場で見つけたものや感動を、走り描きでいい、描き留めておく作業。これがスケッチ。
大切なのは現場で感じること。
後でスケッチを搔き集め、一枚の作品に仕上げる。感じたことをどう組み上げるか考え、一つの世界を構築すること。これが制作。
4月27日
連休前に散歩に出かけた折の事。
鎌倉駅から北へ向かう線路伝いに裏路地を歩くと、線路のすぐ脇に並ぶ家並み、その脇を流れる小川の縁にタンポポや菫が咲いているのに出会う。
数日ぶりの晴天にそろそろ春の終わりを思わせる陽射しの中、
踏切の向こうの角を一本の日傘が曲がろうとするのがみえた。
何の変哲もない日常の風景。その中に特定の時という概念を越えた、時間が止まったような感覚を覚える。
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