オーケストラの一員として

 
自分だけの光の音色ってなんだろう?
それでいて調和するとは?
 
NHK の音楽アニメにはまっている。
主人公と自分の感覚がシンクロしたように感じて気になり、毎週録画をしている。
 
アニメーションは、子供のころは、子供が観るもの、という考え方があったように思う。
今の時代では、禁止になっているような描写もあったし、内容も過激なものがあった。今、再放送として放映されている昭和~平成のアニメーションを観ると、今のアニメーションは、内容も描写も技術も進化?して、どちらかといえば、優しい部分が多くなったようにも感じる。
 
今朝、最新の録画を観ていて、色々と思うところがあった。
 
音楽が好きだった。仕事にするとか関係なく、ずっと触れていたかった。
 
7歳から始めたピアノ。教室へは、母が入れた。自分の意志ではなかったが、姉妹の誰よりもぴったりとはまり、先生は「Yちゃんの手は大きいねぇ。ピアニストの手ねぇ。」と、にこにこしながら教えてくれた。プロのピアニスト並みではなかったが、それなりに上達が早かった。私に音楽系の大学の受験を勧めたのも先生で、16歳前後まで聴音も歌唱も習っていた。
心情の表現を大切にしてくれる先生だった。
 
音楽によって、心は動く。
 
それを知ってか知らずか、妹が母に叱られているとき、ピアノを弾く。
母が何か落ち込んでいる様子を見た時、ピアノを弾く。
なにか励みになれば、なにか和やかになれば、と弾く。
 
多くの言葉を知らない時期だったこともあり、ピアノは私の心を周りに伝えてくれる道具で、音色そのものが私の言葉だった。
 
だから、ショックが大きすぎて、ピアノに触れられなくなった。

前触れもなく、いきなりの進路変更を言ってきた母、音楽ダメ資格を持って働く時代だと、自分の世界観を押し付けて、ろくに私の話を聴かなかった。子供の私には、大人を説得するだけの言葉は持っていなかったし、その時、子は親に従うしか、私の生きる選択支がなかった。音楽を否定されたように感じたのは私だが、そのくらいショックだった。
 
確かに、私が20歳台のころは、資格を持っていれば働けたけれど、そうでなくても働けたのは、周りの同年代の人を見ていて思う。今となっては、資格が物言うこともなく、一生の保障はしてくれないし、何のための資格だったのか、今ではわからない。私の進学の際に、何を根拠に私に進路変更を迫ったのか、それを言った母に聞きたい。 
 
今は、国家資格であろうと民間資格であろうと、私にとって資格は、自分がどんなことを学んだかの証拠品みたいな扱いになっている。
 
アニメの話に戻って、話の流れを追っていると、私の持つ流れに石を投げ入れたかのような衝撃的な言葉が耳に入ってきた。
 
「ソロ」 
 
ソロとは、ソリストのこと指していて、一人で演奏している、みたいなニュアンスだ。
 
今までの自分を振り返ってみれば、ソロが多かった。
というか、周りについていくには、馴染むためには、自分が苦しくて我慢することが多かったから、みんなに合わせるには、自分を失くすしかなかった。
それが癖になってしまい、つい最近まで、自分が自分の中に居なかった。
 
今は、それぞれ個性が輝いて、なおかつ調和していく時代だという。
音楽に例えれば、一つのオーケストラだ。
それぞれの持つ楽器と、楽器を持つ個人の個性を響かせながら、全体的な調和を目指していく。
 
最近の投稿記事はどうだったかな?
最近の私はどうだったかな?
自分かわいそうな人で、自分すごい人で、ってなっていなかったかな?
 
「色々あっても、こうして生きてる人がいるから。私、まだ低調だけど、こうして生きているから、大丈夫だよ!」
そう伝えたくて、過剰になっていなかったかな?
 
人間ベースだもの、そのように思うのは仕方ないとはいえ、そのまま出しすぎではなかったかな?
愚痴になっていなかったかな?
 
私のソロ演奏、力みすぎたかな?
 
どんな音も、力めば、それが正直に音へ乗る。
状況が合っていなければ、さらに周りへの不快感は増す。
 
私の音色って何だ?
私の持つ、光の音色って何だ?
 
音に私の個性を乗せながら、なお、周りと調和するには、そういうことを受け入れてくれる世界が必要だ。状況が、世界が合わないところでは、自分の音色は騒音になる。
 
どうしようか。
 
今まで、自分の身を置く世界観が違っていたのかもしれない。
 
自分の楽器で鳴らす音色を輝かせ、それでいて、周りと調和する世界へ行くには?
 
答えは出てこない。
まだ、出てこない。
 
そこへ行けと、光の私が、私の中で叫んでいる。
 
光、神様のような私の中の光は、行先に対して与えてくれる情報が少ないので、ずっと苦労させられるし、時に幻滅するが、今まで一緒に人生の旅をしてきたんだもの、一緒に演奏してきたんだもの、私たちが奏でる光の音色が、いつか、響く世界へ。
 
中学生の時に新たに加わった、新しい仲間、フルートと共に。
 
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色々な意見があると思いますが、あくまで一個人の視点から語っています。
ご了承ください。
 
ありがとうございました。
 
#アニメーション #音楽 #オーケストラ #音色 #光の音色 #調和





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