ママ料理研究家、ママデザイナーとは言わないのになぜカメラマンは「ママフォトグラファー」と名乗るのか
2022年6月7、8日にパシフィコ横浜で行われた日本最大級のフォトグラファー向けの展示会《PHOTO NEXT2022》
コロナ禍になってから遠のいていましたが、
今年3年ぶりに足を運びました。
事前に届く出展社やセミナーのスケジュールを見ていたときから気にはなっていましたが、今年は本当にママフォトグラファーに向けた企画が多かったように思います。
こんなに大きな展示会がそちらに寄せてくるほどに、今や写真業界も女性が活躍する場所になっているんだなと肌で感じました。3年前にはいなかったお子様連れの人もすごく見かけました。
2日目の最後、セミナー講師などを終えた方々がイベントを終えてのトークショーをやっており、そこで「何故フォトグラファーにママを付けるんだろう?」という話が挙がっていました。ママ料理人とは言わないのにね?って。
思えばわたしも過去にお客様からフォトグラファーとママフォトグラファーの違いを聞かれたことがあり、上手く回答できなかったことがありました。
フォトグラファーという職業はひと言では表せられなくて、そこから色んなジャンルに分かれています。
学校写真
広告写真
建築写真
動物写真
スポーツ写真
料理写真
婚礼写真
などなど。
キッズフォトグラファー
ウェディングフォトグラファー
のような
《ジャンル+フォトグラファー》
という肩書きを名乗るのではなく、
《ママ+フォトグラファー》
を名乗るのは何故なんだろう?
とわたしなりに考えてみたときに、
「ママであることを前提に働いていることをお客さまに知っていてほしい」のかな
とぼんやり思いました。
例えば
こどもがいるからお昼過ぎまでしか働かない
とか
こどもがいるから土日は家族優先にします
とか
こどもを連れて撮影に行くことを許してほしい
とか
そういう理由なのかな?
自分を守っている盾みたいな感じなのかな?
もちろん人によるから一概には言えないですが
そうではなくて例えば、
「ママという言葉をつけることにメリットがあるから」かもしれない
親しみを感じてもらえるように
とか。
けど、
「ママ」を肩書きにすると
フォトグラファーとしてのメリットって果たしてほんとにあるのかな?と個人的には思います。
わたしは10歳と5歳の子を持つ母親ですが
ママフォトグラファーを名乗ったことは一度もないし、名乗らなくても親しみを感じてもらえてるような気がします。多分。
SNSでの発信、情報収集が当たり前の時代になって、ますます個人が活躍できるようになったことも、起業するママが増えた理由なのかもしれません。多分。分かんない。
そう考えると、今や展示会に影響を与えるまでに増えたママフォトグラファーという肩書きを名乗ることは、その当時は珍しかったかもしれないけれど、今は特別感は薄れているように思います。
ジャンル以外のフォトグラファーの肩書きって
ちょび髭、眼鏡、年中短パンカメラマン
など個性を表すもの
新米、駆け出し、助手カメラマン
など未熟さを表すもの
いろいろありますが、自分を表現する肩書きでママを名乗るのは、なんかちょっともったいないんじゃないかなぁとわたしは思います。
ママであることも素敵だけど、ママである以外に魅力的な部分があるんじゃないのかなぁと思ってしまいます。
せっかく名乗るなら興味を持ってもらえる肩書きのほうがおもしろい気がします。
とか言ってわたしは
熊本のフリーランスフォトグラファーとしか名乗ってないですが。
なんのおもしろみもねぇ!
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