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日々のこと

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#アトリエm

「なにをしてるの?」

「おまじない」

すてきな絵になりますように

「 ぼくが大きくなってイーゼルを買ったら、 
 ぼくの子どもはそのイーゼルに布をかぶせて テントにして遊ぶかなぁ 」

そういえば2年ほど前、あなたはイーゼルを骨組みにしてテントを作っていたね

「 きっとするね 」

先週からイーゼルを立て 絵を描きはじめています

おはようございます と
Sくんの乗ってきたすてきな自転車

描いてみました

月に1度アトリエmでは、
年齢も肩書も、性別も特性も、わからない関係ない者同士が集う一期一会の夜があります。

描くことを口実にして、淹れたてのコーヒーとちょっと贅沢なお菓子をお供に、その時集った皆さんと不思議な時をご一緒するのです。

彼はブーゲンビリアと同じ色を作ることに
かなり苦戦していました

花の色一つにこんなにも悩むのものかと
とても誠実な人でした

「そうだ、ブーゲンビリアを絞って塗りたい」

ああ やらない理由がどこにあるでしょう

乳鉢はどこに置いていたかな

私も彼もきっとこの日を忘れない

ブーゲンビリアの首飾り

もう大きなあの男の子は興味を示してくれるかな

そんな心配をよそに、

産まれてくる妹か弟へと作り始めた

「ここはチクチクしそうだから切ろう」

そしてお迎えに来たお母さんへ

全てがスペシャル

卒業おめでとう

卒業おめでとう

2016年9月、

たった一人の生徒からアートクラスが始まりました

その生徒が3月をもってアートクラスを卒業

彼女が最後に描いた作品は本当にすばらしくて、

見たあの時の感動を、私はこれから何度も思い出すでしょう。

音楽を絵画で
Bach - Cello Suite no.1
Artist is 12 years old

すぐに諦めるのは、

すぐに結果を求められていたから
 
 
何度も何度も刷り続ける彼の姿から、

私たちは教えられます

片付けが片付けじゃなくなってて

魅入ってしまう

昨年11月2日

アトリエの小さな庭に数個の炭

首里城の燃えた木造部分がここまで飛んできました
 
子どもたちはそれをとても興味深げに覗き込みます

おもむろにりおなさんがその炭で描きだしたのでドキンとしましたが

とても自然なレクイエムでした

狭すぎて大人では通れそうにない道
 
子どもの目線で覗いてみたら、

懐かしさと、憧れが、入り混じる

「あ、もかちゃん左利きだったね。はい左利き用のはさみ。」
「ありがとう。」

「先生、左利きの筆はどれ?」

2020.6.27