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髙地優吾というジャンルについて

SixTONESの沼に漬かって早3ヶ月、SixTONESを知れば知るほど、髙地優吾が気になる存在になったので、現時点で考えたことを備忘録代わりに記しておこうと思う。

違和感だらけ、いるだけの髙地優吾

元々はジェシーを入り口にSixTONESを知って、すぐに北斗が好きになり、北斗について深く調べていくうちに、髙地優吾にぶち当たった。これが抜け出すことのできない沼の始まり。
予定のない日曜日はなんとなくスクール革命を観ていたので、SixTONESを知る前から髙地優吾のことは存在だけは知っていたが、SixTONESを経由して知る彼は、スク革だけで見る彼とは一味も二味も違う、そういう印象だった。(そもそも彼のことはHey!Say!JUMPのメンバーだと思っていた。私のアイドル知識はマジでそのレベルだったのだ)。

SixTONESにおける髙地優吾は「いるだけの人」。SixTONESの好きな所のひとつが、大人が勝手に決めたグループ内格差的なものが一切なく、「SixTONESであること」を6人が同じ分量だけ持ち、6人揃ってこそのSixTONESという意識が強いところだ。だからこそ誰一人欠けてほしくないと切に願うのだが、その中でもとくに、「いるだけの髙地優吾」は一瞬たりとてSixTONESから離れてほしくない。北斗がどこかのライブMCで「髙地いなくて他のグループどうしてるの?」という旨の発言をしていたらしいが、髙地優吾の「いなければならない」は、他の5人に係るそれとは少し違う気がしている。

私が髙地優吾に感じているのは、ある種の違和感だ。例えば、歌ならきょも、MCなら樹、お芝居なら北斗と慎ちゃん、そしてグループの絶対的センタージェシーというように、メンバーにはそれぞれグループ内のポジションが決まっていて、そのとおりのパブリックイメージもできている。じゃあ髙地優吾は何か?と考えたとき、すぐに出てくるものが見当たらない。(何かあったら本当にごめんなさい。ここからは何もない体で話が進みます)。
出てこないが、かといって必要のない人間では決してない。上述したように、彼は「いるだけ」。誰も代役を努めることができない、唯一無二のポジションを確立している。見当たらないのに確かな何かがそこにある。彼のこの矛盾こそが、違和感の正体なのか。そしてこの違和感、恐ろしいことに全く不快な類のそれではないのだ。むしろSixTONESを知れば知るほど、髙地優吾を知りたくなる、髙地優吾の沼に引き摺り込まれていく。勘弁してほしい。

ちょっとだけ、SMAPというジャンルについて

話は逸れるが、私は生まれたときからSMAPがテレビで活躍していた世代で、物心つく前からスマスマで育った。今考えると、毎週月曜にあの5人を見られた時代ってすごくない?
今やアイドルは、音楽、芝居、バラエティ、さまざまな場面で活躍するマルチタレントとしての認識をされることが多いけど、その礎を築いた功労者の一角をSMAPが担っていることは確かだと思う。ジャニーズタレントの中では初めてコントにも挑戦して、ジャニーズのアイドル像を一気に拡大したのは紛れもなくSMAP。みなさん、SMAPのいない世界をいかがお過ごしですか?
今TwitterでZAZYの格好した樹の画像がめちゃめちゃ流れてきているのだけど、ジャニーズがこういうことをできるような道を開拓したのがSMAPの6人だと考えると、ZAZY樹は感慨深いものがある。
だいぶ話は逸れたが、アイドルとしての可能性を切り開いてきたSMAPは、もはや「SMAP」というジャンルに属していて、さらにメンバーそれぞれがジャンル:中居正広、ジャンル:木村拓哉、ジャンル:稲垣吾郎、ジャンル:草なぎ剛、ジャンル:香取慎吾を確立した。これが彼らが「国民的アイドル」となった所以なのではなかろうか(そしてこの手の話はおそらく各所でされていることかと)。

髙地優吾というジャンルについて

さて、髙地優吾の話に戻る。結論から言うと、髙地優吾は「ジャンル:髙地優吾」を確立するポテンシャルを秘めているのではないだろうか。というか、すでにそのジャンルを確立しつつあるのではなかろうか。
SixTONESが今後さらに世間に認知されるようになったとき、個々が世間からどう評価されるか考えてみる。まずきょもは、大野くんや堂本剛くんのように「歌唱力が飛び抜けたアイドル」になることは間違いない。ジェシーもここに入るかな。樹もわかりやすく、櫻井くんや村上くん属する「司会業アイドル」。プラスしてバラエティ班としても活躍しそうである。ジェシーここにも入りそうな。北斗は言わずもがな、二宮くんのような演技派アイドル。北斗ががっつりお芝居班なら、慎ちゃんはお芝居班でもありバラエティもできるマルチお芝居班。そしてジェシーもその枠に入りそうだ。(書いててびっくりしてるけど、全ての未来予想図に登場してくるジェシーすげえ)。
そんな中、前例のないアイドルになりそうなのが髙地優吾である。前例のない、という書き方をすると何とも大袈裟に聞こえるが、つまるところ「お芝居なら二宮くん」のように例えられる人物が見当たらないのだ。これはSMAPの5人にも言えることで、例えば香取くんと同じ分類に相当するアイドルは他にいるだろうか?
もちろん、既存ジャンルに分類可能と思われる方々もそれぞれに個性が爆発していて、キャラクターが被っていると感じる人物は一人もいない。一括りにMC担当と言っても、私は村上くんの司会も櫻井くんの司会も大好きだし、中居くんのことは好きすぎて信仰すらしている(つとぷ50歳記念一夜限りのSMAP再結成とかないかな)。

SixTONESは下積みこそ長いものの、デビューしてまだ3年。世間的認知度の伸びしろは十分にある中で、それぞれが世間の中での「何者か」になろうとしているように感じる。髙地優吾はとくにその感が強いように思えてならないのだ。
オールラウンダーとは言い難く、バランサーとも少し違う、かといってジャンルレスな感じでもない。髙地優吾というジャンル。そのジャンルが世間に浸透するまでにはまだ時間がかかるかもしれないし、はたまた全く別の何者かになるかもしれない。
いずれにせよ、彼の成長をリアルタイムで見られるうちに彼に出会えたことは本当にありがたいことだし、これからも変わらず、SixTONESの沼に漬かり続けていたいと思う。

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