ご結婚記念のボードを描きました。part.2「下描き」
今回は、依頼を受けた「ウエディング・アニバーサリー・ボード」 part. 2 をご紹介します。
part. 1 (チョーク跡が残ったようにする下準備)はこちらをごらんください。
実は下準備が終わったころ、依頼者から電話をいただきました。なんと彼女、引越しがきまったらしく、それも遠方。
結婚記念日に間に合えばいいからと、余裕を持ってオーダーしてくれたのですが、急遽引っ越し日までにお届けすることに変更になり、頭をフル回転させて下描きに入りました!
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いつも使用するのは、
・白いチョークえんぴつと、
・練り消しゴム、
・定規などです。
準備を整えつつ、もう一度、依頼者からのテキスト内容を確認。
どのような装飾文字にしようかなと考えていると、結婚式の日付が「2021」になっていることに気が付き、そんなはずはないので(◯周年の記念、と言っていた記憶が‥‥)大慌てで確認。2001年のまちがいだったそうです。
ああ、よかった。ほっとしました!
あとから修正するのは不可能ではないので、余裕があればさほど問題にならないはずのこのようなことも、今回は期日が迫っているので、早めに対処しないと。
わたしもスペルミスなどしないように、念には念を入れて文字の配置を決めます。
スペルのまちがいや抜かしは、修正場所によってはうまく入りきらず、あたり一面やり直すことになるので、かなしいのです‥‥。
場合によってはデザインの修正も必要になりますね。
画面全体に対してのボリューム感を決めるため、おおざっぱなラインで、文字が入るエリアを囲っています。
このラインは、葉っぱの装飾ラインにするつもりなので、文字を入れてから、最終位置を決めたほうがいいかな?
リボンの形には、いつも「タイトル」のような短い文を入れます。文字のガイドとなるラインも描いています。
流れるような動きと装飾的な要素を入れるのにちょうどよい葉っぱのラインは、エレガントに仕上げたいときによく使っています。
わたしにとって気持ちよく描ける「かざりライン」の1つです。
さあ、どんどん文字を描いていきます!練り消しゴムと短い定規は必須アイテム。
チョークえんぴつの描き跡はパウダー状なので、修正は練り消しゴムでトントンと消していきます。
透明の短い定規(たしか、無印良品のもの)は、文字のガイドラインを引くときや、大きい文字のまっすぐな線を引くときに使用。
文字の形を整えながら、「これはペンかな、それとも細筆で描こうか‥‥」と考えています。ペンよりアクリル絵の具の方がくっきりとした白になるので、濃さのバランスをとる必要があるからです。
下描きの途中、アクリル絵の具でうすーく描いた場所がこちら。
名前エリアの「背景」として、かれらの名字の最初のアルファベットを使いたいので、この大きい「M」にまず色をつけました。
なぜ最初にアクリル絵の具をのせるかというと、重なる部分のチョークの下描きが消えてしまったり、または逆に、失敗した下描きラインが絵の具によって定着してしまうからです。
順番って大事だなぁと思いながら作業しています。
乾いたら、チョークえんぴつで名前や日付、その他の言葉をすべて描きこみ、下描きの完成です!
次回(part. 3)はいよいよ、ホワイトペンやアクリル絵の具で仕上げていきます。
アトリエハルコ
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