カリフォルニアの暮らし|ご近所紹介
日本から引っ越しして、もうすぐ8年。
当時は小学3年生と幼稚園児だった息子たちも、無事にティーンネイジャーになりました。
モノづくりボランティアとして現地校と関わったり、子どもの日本語学習の手助けで四苦八苦(まだ継続中)したりと、最初は目の前のことをこなすことが精一杯だった毎日でした。
このごろはだいぶ慣れてきたとは言え、日本で育ったわたしにとって、気候や文化のちがいにまだまだ「ええっ!」と驚くことも多い日々です。
家族4人+ねこ2匹のリアルな日常をご紹介しようと思います。
わたしたちが住むエリアは、サンフランシスコから車で1時間ちょっと。BART(Bay Area Rapid Transitの略称)と呼ばれる鉄道でも50分ほど。
通勤圏内ということで、最近も人口が増えつづけている住宅地です。
「これぞカリフォルニア」という雰囲気ではありませんが、ショッピングモールや道路脇にはパームツリーが植えられているところもあり、少しだけ「らしさ」を感じます。
ビルが立ち並ぶサンフランシスコからそんなに離れていないにもかかわらず、家のまわりは、シカの家族、七面鳥の群れ、野うさぎ、リスなど、野生動物が暮らす丘が広がり‥‥
毎朝の散歩では、こんな光景に出くわします。
かれらは七面鳥。写真奥の住宅地すぐ横の野原に住んでいるようです。つまり「ご近所さん」というわけ。
ほんとにきれいに羽を広げるんですね!
フクロウやタカも飛んでいますし、夜はアライグマが家の前を歩き回っていて、たぶんスカンクもいます。
たぶん、というのは、まだ姿を見たことはないのですが、ときどきあの強烈な匂いが漂っているので、「いたな‥‥」と確認?できます。
このあたりは冬に雨が多く、夏はほぼ雨が降りません。
一日中降ることはめったになく、数時間後には晴れ間がのぞくという感じ。
そんな冬の終わりごろから、草が勢いよく芽を出し、あっという間に丘がグリーンに染まります。
これは春先のようす。
みどり色の稜線がつづきます。
色とりどりの草花がいっぱいに広がる丘を、深呼吸しながら堪能できるのはこの数ヶ月だけ。
雨が少なくなる5月頃には、雑草などはどんどん枯れて、夏は一気に「茶色い丘」になります。
これでも夏の朝です。雨がちっともふらないので、さすがの雑草も枯れますよね‥‥。
朝はけっこう曇っていることが多く、太陽が降りそそぐ「カリフォルニアのキラキラ感」はなし。
ところがおもしろいことに、ほぼ毎日、昼ちかくなると晴れてきます。
近くの公園には野うさぎの姿も。朝によく現れます。あそぶ人がまだあまりいないからでしょうか。
ピーターラビットみたいなグレイベージュの体色がとてもきれい。白いしっぽが目立ちます。
繁殖の季節になると見かける子うさぎが、またぬいぐるみのように小さくてかわいらしいんです。
かわいらしいといえば、斜面に穴を掘って暮らすリスは、ごくふつうに庭にも現れ、食べ残しを置いていきます‥‥どうも、「すみか」とはちがう扱いのようです。
あんな小さい手で、こんな穴を掘るんですよ。掘っているところをぜひ見てみたいなぁ‥‥
このあたりは丘を開発して住宅をつくっているので、家が建っていない傾斜にリスたちは巣穴を広げているようです。
彼らが一生懸命掘った穴からでた砂利が、枯れ草の上に盛り上げてありますね。この小さな丘の上に立って、周囲をながめていることも。
穴をどこでも掘ってしまうので、ガーデナーにとってはやっかいな存在らしいです。
近隣の風景と野生動物をご紹介しました。
次回はまたちがう角度で、わたしの身近なカリフォルニアをお伝えします。
おまけ。住宅地をごくふつうに歩き回る七面鳥の群れです。
「なんかすごいのいるね」
最初に見かけたときは度肝を抜かれました‥‥。けっこう大きいんですよ!
悠然と歩道をあるく彼らはかなりのインパクトで、めずらしくないとはいえ、つい写真を撮りたくなります。
このときは、うちねこ2匹との初めての対面でした。
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