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新しい素材に触れる

また、記事の作成が遠のいてしまったことを反省しつつ。。

先日、BAMBOO EXPO 2021に行ってきました。

展示会に赴くのは久々で、会場の熱意と活気には刺激を受けました。

何よりも昨今、めっきり配る機会が少なくなった名刺を配り切れたことがなんか妙な達成感もあったかな(笑)

空間における「いいものづくりの3要素」は
素材・構造・デザイン
であると言われています。

私たち空間デザイナーは、常に素材の探求と、構造の理解と、デザインの発想性が求められています。これらの研究の手が止まることはなく、常に発表される新しい開発商材や新しい考え方を敏感に捉えていくことも務めの一つです。

今回、エキスポに行ってみて感じたことは左官技術の応用商品が多かったということ。金属を盛んしたり、伝統技術の藍染を左官にしたり、左官大手の企業は土そのものの質感を出す「土のテーブル」なども出展していました。

「土のテーブル」に触れた時は何とも言葉に表現し切れぬ「わぁ〜・・!」という感動と、ずっと触れていたくなる心地よさ。間接的にでも”自然”を肌で感じる感覚がありました。

この”感覚”を伝えたい。
そのためにはまず自分が感動する素材に触れに行かないと。

空間をつくるというのは、人に与える五感をマネジメントすることでもあると思っています。
疲れて家に帰った時、腰から沈み込むソファーの感覚。
夏の暑い日に素足でフローリングを歩いた時の足裏の感覚。
落ち着いた場所で読書をするときに、視界に優しく入ってくる光の感覚。
人の生活はさまざまな感覚に纏われていて、人はそれを無意識に認知しています。その”無意識”を意識化することが、我々デザイナーの役目です。
(と、昔、深澤直人さんが本に書いていたような・・)

そして、その感覚を設計するような、パズルのように配置を考えるような作業が私はすこぶる楽しいのだと!改めて感じ取ることができました。

丁寧に素材を選定し、丁寧にレイアウトし、丁寧に組み立てをし続けることが一歩ずつ自分を成長させるのではないかと。

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