それはある日突然に〜離婚まで1〜【回想】
よく、女性は勘が鋭いといいますが、私は鈍い方だと思います
のんきといいますか…
結婚して2年を過ぎた頃
夫『A』がお風呂に入っている時でした
ふと、充電中だったAの携帯電話を見た時です
(この頃はまだスマホがない時代、ガラケーです)
すごい量のキーホルダーが付いていたのです
えっ?!
ナニコレ
私はもともと人の物は勝手に見たりしないタイプで、夫といえどもAの携帯も触ったこともないくらいでした
若い女の子の携帯なら、ジャラジャラといっぱいキーホルダーがついていても、なんとも思いません
それが、20代も後半に入った男性の携帯電話がその状態です
これはちょっと…
もしや??
Aとは同じ会社、同じ課だっただけに、給料が安いことを始め、出張が多いことや残業が多いことはわかっていました
日付が変わる頃に帰ってくることも珍しくありませんでした
帰りが遅いからと言って【いつものこと】だったので、遅い日でも特に何も思わず
Aの帰りを待つ間に、小さな子供と一緒に寝てしまっている日もありました
けれど、この携帯電話には少し違和感を覚えました
かといって、特に問いただしたり、携帯を見たりはしませんでしたが…
子育てのほうに気持ちがいってしまっていて、いろんなことを考えるヒマがなかったのかもしれません
それからほどなくして
Aから『離婚したい』と言われたのです
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