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終わりの始まり【回想】


彼女と別れたと聞かされて数日後

Aは私に付き合ってほしいと言いました

私には私の重たい事情
(親が結婚結婚とうるさい)

があるので、すぐに付き合いますとも言えず、しばらく悩み、そして打ち明けました

簡単に付き合うことはできないこと
結婚をせかされていること
なので、付き合うなら結婚を考える人としたいこと
同じ会社内で、しかも同じ課で同じ部屋で仕事をしている中でそんなことになると、別れた時にどちらかが会社を辞めることになる
という思いも正直に話しました

すると、いとも簡単にAは言いました

『じゃあ、別れなければいいやん?』


別れなければって、いつかは別れるだろと思っていたら

『自分とすればいいやん』
(結婚をという意味)

は?
今なんて言った??

その頃にはもう、一緒にご飯を食べに行くことも日常的になっていて、どういう人かもわかっていたけど
(あくまで表面的には)

気持ちは嬉しいけれど、はい、そうですかとはいかない

さらに数日
私は毎日考えに考えて、結論を出しました


『よろしくお願いします』

結婚のことはとりあえず置いといて
まずはもっと相手を知るところから…


こうして、のちに夫となるAと付き合い始めたのでした

これが【終わりの始まり】

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