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主人公になれなくても、

何百回、何千回と聴いても胸がギュッとなる曲があります。

神田莉緒香さんの「主人公になれなくても、」

「わたしは特別じゃない」
という言葉から始まる歌詞が、その歌声が、特別になりたい私のどうしようもない劣等感を優しく包み込んでくれるからでしょうか。

私にとって10月は、大きな決断を迫られることの多いちょっと大変な月でした。東京での生活には少しずつ慣れていきながらも、新しい環境の連続に疲れ、ただお金は減っていくばかり。たまにあるオーディションにも機会を恵まれず、希望をもって臨んだ放送局の中途採用試験も面接落ち。何も見えない暗闇をずっと彷徨っているみたい…そんな感覚を、なんとか脱出するためにもがいた1ヶ月だったように思います。

私自身ももう見失うことがないように改めて明言しておくと、フリーアナウンサーとして私が東京で成し遂げたいことは2つあります。ラジオ番組を持つことと、プロのナレーターとしてテレビ番組を担当すること。

スキルを伸ばせばいいというものでもありませんが、まずはいろいろ調べてみて、とあるナレータースクールに通うことにしました。とんでもないメンバーと一緒に学ばせてもらいながら、刺激的な時間を過ごしています。ついていくのがやっとなほど大変ですが、ありったけの勇気となけなしのお金を差し出さなければ出会えなかった人たち、得られなかった情報が確かにありました。通うことを決断して、本当に良かったです。

そしてもう一つ、フリーアナウンサーという肩書きはそのままに、全く別の新しい仕事を始めることにしました。大半の時間をそちらに割くことになりますので、前述したことと矛盾していると思われるかもしれませんが、今できるベストな選択だと私は思っています。別の軸を持ちながら、出会い・人脈を増やしていくことも今の私には必要だと判断しました。

一応私なりの考えがあって、事務所所属はまだしないつもりです。

こうして書き記すまでには、食事が喉を通らず眠れない日も続きました。それでも、自分を信じてまた一歩足を進めることができたのは、私以上に私のことを信じて期待して、大切に思ってくれる人の存在があったからです。

「主人公になれなくても、」 2番の歌詞

度々自信を無くしては、自分には何もないと思ってしまうけれど。

そんな弱い私を支えてくれる友人に出会えたことは、励ましてくれる先輩に出会えたことは、ずっと静かに応援してくれるあなたに出会えたことは、ただひとつ私の誇りであり頑張れる理由だと、この曲を聴きながら改めて感じています。

長い長い曲紹介になってしまいました。

原曲も大好きなんですが、d-iZeさん、斎藤ジョニーさんのカバーバージョンが特に私は気に入っています。もしよかったら聴いてみてください。

11月、本格的に寒くなってきました。
みなさまどうかご自愛くださいね。

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