見出し画像

実話が基の映画「ノーザン・リミット・ライン 南北海戦」名作を歴史に埋れさせるな!

こんにちは!今日紹介する映画はこちら!

画像1

2015年(韓国)/2016年(日本)公開の韓国映画「ノーザン・リミット・ライン 南北海戦」です。


あらすじ(引用)
2002年6月29日、韓国VSトルコの試合当日。韓国中がサッカーW杯の3位決定戦に熱狂していたその日、北朝鮮警備艇が領海を侵犯し韓国軍艦艇へ奇襲攻撃を決行。非常訓練を積んできた韓国軍357号艇は、ユン艇長の指揮のもと交戦体制に入る。が、兵士たちの高鳴る鼓動も奮起の叫びも、またたく間に砲撃音にかき消されていく。生きて家族と再会することを心に誓った彼らは、逃げ場のない海上で威信をかけた激戦に立ち向かっていくが…。

キャスト

パク・ドンヒョク医務兵:イ・ヒョヌ
韓国軍357号艦に配属された若き医務兵。聾唖者の母親を思いやる優しい青年。演じるのは2014年の映画「シークレット・ミッション」で好演したイ・ヒョヌ。

画像2

ユン・ヨンハ艦長:キム・ムヨル
軍人の家庭で育った357艦の新たな艦長。強い責任感と厳しさで皆を統率する優秀な軍人。演じるのは映画「記憶の夜」や「人狼」での怪演が話題のキム・ムヨル。

画像3

ハン・サングク操舵長:チン・グ
船の操縦を任される操舵長。妻の為に休暇を取る家族思いな一面も。しかし右手に怪我を抱え、357艦を下りざるを得なくなる。演じるチン・グは韓国ドラマ「リーガル・ハイ」の主演が記憶に新しい。

画像4

ノーザン・リミット・ラインって?
タイトルの「ノーザン・リミット・ライン」はNNL(Nothern Limit Line)とも略され、韓国と北朝鮮間の軍事境界線の事です。作中でも北朝鮮の船がNNLに接近し、韓国軍が警告を行うシーンが出てきます。

映画の元となった実話 第二延坪島海戦って?
2002年6月29日、NNLを北朝鮮の警備艇と駆逐潜艇が侵犯し、韓国軍は哨戒艇2艇を派遣。南北それぞれの船が接近した途端、北朝鮮の駆逐潜艇が韓国軍の哨戒艇に発砲。操舵室を直撃する。銃撃戦となり、韓国軍の戦死4名、負傷者19名、行方不明者1名(後に357号引き上げ作業時に遺体で発見)、さらに哨戒艇1隻沈没という損害を受けた。また、負傷者1名が後日病院で死亡。しかしながら当時日韓共催サッカーWカップでベスト4進出中に盛り上がっていた韓国国内の反応は薄く、国内の関心はすぐに薄れたと言われています。

みどころ
30分にわたるド迫力の銃撃戦!登場人物それぞれ人生にドラマが。

画像5

鬼気迫る海上での銃撃戦は迫力満点!そして登場人物一人一人の人物描写が丁寧に描かれています。大切な家族や希望に満ちた未来があった若者たち(ユン・ヨンハ艦長は当時若干28歳)が、国を守るべく最期の瞬間まで戦い抜く様子は感涙必至です。この第二延坪海戦、発生当時の国内の反応も薄く、当時北朝鮮との融和政策「太陽政策」を行っていた金大中大統領の下、北朝鮮への制裁はありませんでした。殉職した軍人の一周忌にも政府関係者の参列は無く、そのような扱いに苦しんだ遺族もいたそうです。2015年にこの映画が韓国で公開されると、600万人を動員する大ヒットになりました。

単なる娯楽じゃない、「歴史の証人」としての映画を今こそ見て欲しい

歴史の陰に葬り去られた事実を取り上げ、亡き英雄達にスポットライトを当てていけるとしたら、「映画」というものは単なる娯楽ではない、歴史の目撃者、証人としての意義があるという事でしょう。今現在も38度線で同じ民族が区切られ、休戦状態である朝鮮半島。今ある平和が明日もあるかなんて誰にもわからないのです。そんな刹那を生きる韓国だからこそ作れる映画は、歴史の記録としても見ごたえたっぷり。「ノーザン・リミット・ライン 南北海戦」ぜひ一度ご覧ください!今なら無料映像サイトGYAOでご視聴頂けます(2021年2月17日まで)。

画像6