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紅麹は使ってる!? ~トレーサビリティ!~

こんにちは! あたたけ です。

世間を賑わせている紅麹関連の問題、少しずつ情報が出てきました。
(たぶん、厚労省HPが一番まとまっている気がします)

機能性表示食品制度やいわゆる健康食品のあり方、事故把握時の企業の初期対応等、いろいろな教訓が与えられています。
あたたけも食品の品管担当として、いろいろと考えないとなぁと思います。

で、事件発覚当初(というか今でも)、『この商品は大丈夫なの?』『小林製薬の紅麹は使ってない?』というお問合せがそれなりにありました。

これへの回答がなかなかに悩ましいものでして。。。。
『小林製薬の紅麹をそのまま使っているか(≒表示にある紅麹が小林製薬由来か)』はそれなりにすぐにわかるのですが、『原材料の原材料』『原材料の原材料の原材料・・・』とかは。。。。

ぶっちゃけ、『原材料に関する正確な情報を速やかに関係者や社会全体に伝える』ためには、小売の立場では『メーカー様側からの情報を待つ』のが最善策だとあたたけは考えています。

さて、『商品の情報伝達』というと、『トレーサビリティ』ですね。
今どき、食品業界でもトレーサビリティは一般的な話です。
『詳細な製造ロット等まで』だとそれなりのハードルですが、『ロットに限らず商品名』レベルでしたら、まぁ、ごく普通に取り組まれています。

で、今回の件は明らかに『原材料の問題』なので『トレースフォワード(原材料⇒商品)』じゃないと正確で速やかに情報が伝わらないのです。
※トレースバックは商品が疑わしい時点で小林製薬内で行われたはずです。たぶん。

なので、(お客様からいろいろとご意見をいただいたとしても、)小売側は待つのが正しかったんではないかなぁと。
ついでに言えば、食品業界でのトレーサビリティって『ワンステップ前後』が一般的なので、小売側主導で基原原料まで追跡するのはどこかにシワ寄せが行くような気がします。

また、別の視点で考えると、『問題があった・使ってた』の情報は伝わりますが、『問題がなかった・使ってなかった』は伝わりにくいものです。
そもそも紅麹原料に関連しないメーカー様にとっては他人事(≒情報を出す必要性がない)ですからね。
さらに、『本当の原因は何なのか』がわからない段階では、問題ないと言い切るのは難しいですし。

某大手小売は(メーカー様側からの情報が不充分だったのか)大々的に回収していましたが、小売(≒モノ・情報の下流)側から積極的に動くのは正しかったのかどうな。。。。
『健康危害の可能性がゼロではない』との判断であれば正論ですけどね。
(であれば、NB品も同じ判断で商品撤去してたのかしら??)
何にしろ、余計な混乱やメーカー様のご負担(≒優越的地位の濫用??)になってなかったのかと思ったり思わなかったりですね。

『トレーサビリティは食品業界でも一般的』ではありますが、『トレーサビリティ理解し活用できる』にはまだまだ至ってないんだなぁと、あたたけ自身、反省させられた今日この頃です。

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ではでは。今回はこの辺りで!

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