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手段を考える ~前例主義になってませんか?~

こんにちは! あたたけ です。

前回は『目的と手段』を考える際、『手段の選び方』についてあたたけが思うところをまとめました。
ざっくり言うと、『一つの手段に固執しない』という話です。
手段を実行した結果が目的を達することができれば、とりあえずは良いんでない?というゆるい?発想ですね。

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ということで、今回は『手段を考える時の注意点』の話です。

『手段』というのは、『組織で目的を達成するために現場で具体的にすること』と言えますね。

で、『目的』というのは、どこの組織でもけっこう同じような感じになりがちです。
あたたけのような食品企業の品管担当であれば『(安全性含む品質の確保』ってことが多いかと。
企業全体で見れば『売上・利益の確保』や『社会貢献の実現』でしょうか。
まぁ、『売上・利益』と『社会貢献』はどっちが先か、悩ましいところですけどね。
『社会貢献を前面に出し、世間の評価を向上させて売上増に繋げる』のと『確保した利益を使って、社会貢献を行う』の、卵が先か鶏が先かって話ですね。
ちなみに、品管というのも組織の一部分ですので、品管部門の目的というのも、正確には『売上・利益を必要以上に阻害しないレベルでの、安全性含む品質の確保』というものになりますね。

目的が同じになりがちなことに対し、『現場』というのは組織ごとに全く異なります
その組織の『個性』や『文化』というものがありますので。
ちなみに、個性や文化というのは組織の『方針』に影響されそうですね。
実際には、方針としてホームページに載ってるような立派な文言より、普段の経営層の言動が大きい気もしますが。

現場の状況が違うのであれば、『現場で取り組みやすい手段』が違うのも当然ですね。
『5枚セットの折り紙が4セットあります。全部で何枚?』という問題に対し、式は5×4でも、4×5でも、5+5+5+5でも、4+4+4+4+4でも、その人がわかりやすい式で良いんじゃないですか?って話です。

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この辺りは、以前の記事もご参照いただければ。。。

※間違っても、足し算ができれば掛け算はできなくても良いって話ではありません。
一部では三角関数?三角比?の必要性が話題になっていますが、あたたけは『やった方が良いに決まってる』派です(微分積分では発狂しましたが)。
『基礎知識もっている人数の多さ』って『すそ野の広さ』だと思います。
すそ野が広い方が、その分野が発展するのは当たり前だと思うわけで、日本のように天然の資源が限られる場合、『人を国の発展の資源にする』のが大切で、そのためには『中学~高校(~大学の一般教養)でどれだけレベルの高い教育の場を準備できるか(≒学びたい人がすぐに学べる環境を整える)』って大切な気がします。


さてさて、本題に戻ります。
『手段』は『現場にあわせる』のが大切なのですが、守らないとダメこともあります。
『目的が達成できるか(妥当性があるか)』の他、『法令等に反していないか、コンプライアンス上の問題がないか』などの制約を守ることも当然ですね。

で、手段を考える際、自由な発想で考えつつ、妥当性や制約も考慮していくわけですが、あたたけが『それは制約じゃないよね?』と思うのが、『前例があるか』というものです。
(一部の)品管担当者って、前例にとてもこだわってる気がします。
まぁ、本当は『こだわってる』ではなく『失敗して責任を取りたくない』な気もしますが。

前例、前例って言いますけど、最初の例(みんなの前例)を作った人が必ずいるはずなんですよね。
なんで、前例という名の『過去の成功例』にこだわり、自分で『今の状況にあわせた成功』つまり、最初の例を作ろうとしないのかなぁと、疑問や怒りが沸き起こるあたたけです。

『他所での取り組み』が参考になることは確かにあります。
が、何か新たな取り組みを始める際、『他所がやってることをマネする』『他所がやってないことはしない』ってのはどうかなぁと思います。
自分たちにとってのメリットやリスクを考えてから判断しろよ!って思います。
何かしようという時に『他所では・・・』みたいな話だけされるとウンザリしません?
他所での取り組みはあくまでも『参考情報』であって『判断根拠』じゃないんですよ!

食品企業の品管担当って『事故を防ぐ』を一番に考えます。それはそうでしょう。
ただ、人って『価値を産み出そう』って時は『革新的』に考えますが、『価値を失わない』って時は『保守的』に考え、そこに『責任回避』や『知識不足への不安』が重なると、『前例主義』になってしまうのかなぁと思います。
品管の仕事自体が前例主義になりやすいと言えるかもですね。
なので、同情の余地はありますが、前例に固執して組織全体の発展を阻害するのはダメでしょう。
前例がないことに対しても、リスクを考え、リスクを管理する手段を考える』『前例を参考にする際は、なぜそのような前例があるのか、どのようにリスク回避を考えているのか理解する』というのが、やっぱり品管担当のあるべき姿だと思います。

てゆーか、HACCPという『究極の自主管理(≒他所に任せない)』『PDCAによる継続的改善(≒現状や前例を見直し続ける)』に本気で取り組めば気づくと思うんですけどね。

前例という『他人の考え』ではなく、『自分の考え』で仕事をしていますか?

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ではでは。
今回はこの辺りで!


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