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バケモノと男爵 ピース 

元々ピースのバケモノと男爵と言うコントが大好きだった。

モジモジしてるけど、やりたい事はやりたいというバケモノ。イライラしながらも愛を持ってバケモノをお世話する男爵。

憎めないキャラクターが2人を映し出している。

なんとなく綾部のHi how are youという本を読んでみた。ただのカッコつけた本かと思いきや、自我を大切に生きる人生の一例が書かれていた。

自分の気持ちに嘘をつかず、自分で責任を持って選択を重ねる事ができる人はなかなかいない。

綾部の場合、お母さんがとても愛情深く養育した為、なんの迷いもなくそう出来る大人に育ったように思う。

そのような養育者のもとに生まれなかった人は
親を反映した超自我と闘いながら修正していくか
気付かぬ間に超自我に従い続けて人生を消化するか。

どちらが良いという事はないが私は悩みながら修正していきたい。

又吉は超自我と自我との葛藤を類稀な国語力で言語化している。

自分の事をアンドロイドっぽいところがあると話していた。それは超自我に囚われてしまう事の喩えだろう。また自分の俯瞰的な目線を妖怪目線と言ったりしていて絶妙な喩えに脱帽する。

私も幼少期に満たされない欲求が多いにある為、大きな超自我と共に生きていた。最近やっと、超自我に隠れて見えなくなっていた自我を見つけ出したところである。

綾部のように最初から強い自我で生き抜く人生も憧れる。

又吉のように気難しい超自我があるからこそ生み出される作品と共に生きていく人生も魅力的である。

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