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がんと共に生きる⑤エンディングノート

昔から未来に備えてエンディングノートを書いています。病気になる前からEDiTのエンディングノートを書き始めていました。「がん」と診断されてからは、その重みが急に増してしまい、涙なしには書けないページもあります。ただ、普通のエンディングノートと違って、EDiTのノートは、未来予想図的な要素もあり、キャリアを改めて考えるのにも役立ちます。

人生100年時代、平均寿命を考えても、ちょうど私の年代は折り返しなので、改めて振り返ってみて、今後を考えるにはいいタイミングです。かつ、病気にもなり、リアリティが増しているので、言葉ひとつを丁寧に紡いで書いています。

もし、来週、余命が宣告されたら(されるかわからないけど)、書ききらないとなと思っていますが、今は、大切な人へのメッセージや、死んだあと、どうしてほしいのかなどを書いています。葬式の希望とか。かなり細かく書けるので、半分、楽しんで書いています。

今、一番気がかりなのは、もし治らないとなったとき、死がどれだけ近づくのか、私は正気でいられるのか?ということと、死んだあとにみんなを悲しませたくないなぁということだけです。悲しんでしまうかも知れないですが、私は幸せな人生を生きたことを、どう残せるか?だけ、今は考えています。

短い人生だから不幸と思ってほしくないですし、このエンディングノートで過去を振り返っていたら、なんて幸せな人生なんだろうと、過去の苦しみすらもはや感じずに、人への感謝と、今の幸せだけを味わえる。たぶん、がんになったことで、いろいろな出来事が昇華され、俯瞰して自分と自分の人生を見れるようになっている気がします。

太く、濃く、深く生きてきた私の人生。カウンセラーという仕事を通して、たくさんの方の人生にも触れられて、共に喜怒哀楽を味わい、寄り添った経験は、私ひとりの人生を生きるよりも、さらに濃く深い体験でした。

そう思うと後悔がないんですよね。残される大切な人たちも、いつかは悲しみを乗り越えていけることを知っていますし、受け止められる強さがあることも知っています。とはいえ、死んでしまうと対話ができなくなるので、彼らが何を私と話したいかわからないけれど、エンディングノートにできるだけ、書いておきたいし、noteにも書いておく。Facebookにも手帳にも、今、伝えたいことは全部、書いている。

備えあれば憂いなし。準備することで、後悔や苦しみから解放されています。私なりの、がんとの向き合い方、死との向き合い方のひとつです。

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