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自分がDJをどのように勉強したかを紹介します

こんにちは、Atami_ikeです。東京でUK HardcoreやDrum & BassのDJを主にやっています。最近食べた美味しいラーメンは吉祥寺武蔵家さんの塩ラーメンです。

自己紹介代わりのUK Hardcore × Drum & Bass Mix(多分後で更新します)↓↓↓

今回は自分が2年以上DJをやっていった中で、どのようにDJを学んできたかを主に初心者の方向けに「この期間はこんなことをしてました!」という感じで振り返りながら紹介していこうと思います。記憶がおぼろげな部分もありますが、是非読んでもらえたらと思います。

おことわり

  • ここでは、「クラブミュージックDJの勉強法」として話を進めます。ですが、これ以外のDJにも精通する内容がもしかしたらあるかもしれません。

  • note中の各所に勉強する中で参考になったものや、それを基に作った自分のMix(主にYouTubeの動画)をどんどん貼っていきます。自分はUK HardcoreとDrum & BassのDJなので、後半はこの2つのジャンル関連のものが多めになります。

0. ~2021年9月(DJコントローラーを買う前)

自分がDDJ-400を入手し、活動を開始したのは2021年10月のこと。ですが、それ以前からHARDCORE TANO*Cの影響でDJ自体に興味を持っていたので、djayをiPadに入れてDJごっこをして遊んでました。そしてこの動画を真似てフェーダ―やEQの操作を練習しました。

この頃から「見た動画や聞いたMixの内容を完コピして練習する」という自分のDJ練習法の基本が確立されていた気がします。この「見た動画や聞いたMixの内容を完コピして練習する」という方法は是非覚えて帰ってください。大事なことなので2回言いました。

そして先程の動画の中で「すぐに真似してその様子を動画で撮影して!」と言われて撮った動画がこれです。今見ると声ネタを強調させるためにMIDをフル上げするというPA泣かせのトンデモ行為をしててワロタね。

最初の内はこんな感じの練習を繰り返していました。今振り返るとNorthern LightsとDead LoveはBeatportで初めて買った曲でした。懐かしい。

そしてコントローラーを買う2か月前にPCを入手します。そのPCにrekordboxを入れて、マウスを使ってDJごっこをしていました。
DJ始めたい人でPCを持ってる人、rekordboxはマジで全員入れてください、なぜなら無料なので。

1. 2021年10月~12月

2021年10月、ついにDDJ-400を入手します。そして音を鳴らすことが出来て大喜び。

元々自分は「J-CoreでDJしたいな~」とぼんやり思ってはいたのですが、DDJ-400入手と同じころ、とある配信イベントにて自分が全く知らない海外のUK HardcoreでDJするGettyさんのDJに衝撃を受け、「自分はUK HardcoreでDJするぞ!!」と決意を固めました。自分がUK HardcoreでDJするきっかけになったのは間違いなくGettyさん。
このMixはAtami_ikeのUK Hardcore DJルーツ三銃士の中の1つです、必見。残り2つも後で出てきます。

その後先輩から「まずはMix録りなよ!」と言われたり、「今度出るイベントの公募Mix出しなよ!」と言われたりしたので、分からないなりにMixを作りました。それがこちら。

この時のEQの扱いや選曲等はまだまだでしたが、Mixを作るという行動そのものに意味があったと思います。何事もやってみることから始まります。

2. 2022年1月~5月

ここは長いので「聴いてたMix」と「得た知見」で二分します。

聴いてたMix

この頃はTwitchでDJ配信したり配信イベントに出演したりしつつ、TANO*CのDJ Mix動画を見まくって、それをとにかく真似していました。動画で使われている曲と全く同じ曲を使い、全く同じ繋ぎをする…というのを繰り返していました。

あとNorikenさんのこのMixを誇張抜きで何百回も聴いてました。UK Hardcore DJルーツ三銃士の中の1つ。

今回紹介する三銃士はいずれも概要欄にセトリと時間、物によっては購入リンクが書かれているし、NorikenさんのMixに至っては手元が映っててEQの扱い等がとても参考になります!最高!!自分のMixで手元を映してるのはNorikenさんの影響が大きかったりします。

DJ CottsのこのMixもめちゃくちゃ聴いてました。爆踊りしながら楽しそうにDJするDJは最高!エフェクトのかけ方とかもよく参考にしてました。

得た知見

1月にツイートしたこれがプチバズし、「DJが上手いって何?」の1つの答えが分かったような気がしました。たぶん初めてのバズり。

このnoteの一節です。

そして4月、公募Mixを出して落選してしまったイベント「戦利品ナイト」に遊びに行き、イベント終了後主催からMixのフィードバックをもらいました。

1年後このイベントの公募に合格して初現場を果たした話は後程するとして、ここで僭越ながらアドバイスを。公募Mixを出して落選してしまっても、そのイベントに遊びに行き、主催とお話する余裕がありそうならば主催から直接フィードバックをもらいに行きましょう。もし主催とお話する余裕が無さそうな場合、またはスケジュール等の都合で遊びに行くのが厳しい場合は別日に何らかの形で主催に会いに行き、直接フィードバックをもらいに行きましょう。
この「直接」というのが重要なポイント
で、メールやDMで聞くのはハッキリ言ってダメです。直接聞きにいくことで、そのイベントに対する熱意が主催に伝わると思っています。
あとこれはDJ以外にも言えますが、フィードバックをもらうことで自分では分からない自分の強みや弱点がはっきりと分かります。フィードバック、最高!!

3. 2022年6月~受験が終わるまで

当時受験生だったのでDJの活動自体は縮小していましたが、Mixを聞いて勉強する行為を完全に止めた訳ではありませんでした。
そんな中、このMixが公開されます。UK Hardcore DJルーツ三銃士の中の1つであり、海外のDrum & Bassと出会ったきっかけです。

「UK Hardcore DJの流れの中にDrum & Bassをこんなにも入れていいんだ…」と衝撃を受けました。そしてこれまたこのMixで使われていた曲を購入し、Mixを真似しまくっていました。
今見るとSub FocusとかDimensionとかのアンセム曲全然使ってなくてすごいな…と思いましたが、単純に落とし地帯を作りたいからかな~とも取れます。

(あとこれのリリースはいつでしょうか)

また、このMixと出会ったのもこの辺りだったと思います。自分の今のメインスタイルであるUK Hardcore × Drum & BassのきっかけになったMixです。「Chって3つ以上使っていいんだ…」と、世界が広がったような気がしました。

以上の2つのMixを聴いてからというもの、UK HardcoreのMixの中にDrum & Bassを組み込む取り組みが始まりました。それがこれ。

そして、この記事を書きました。今でも割と評判で嬉しい。まだ読んだことない人は是非読んでみてね(ダイマ)

9月からは受験勉強をしつつ、ひろひろ先輩のこの2つのMixを何度も聴いてました。このMixを聞いたことで自分のUK HardcoreのDJスタイルに磨きがかかったな~という実感がありました。なんならEQの扱いに関しては2本目の動画をまんまパクっています

4. 2023年2月〜5月

受験も終わり、ここから本格的に自分のDJ活動が始まります。活動再開後すぐ、昨年落選した戦利品ナイトの公募が再びやってきました。

1年前のフィードバックで「Mix中の展開が少ない」という点を指摘されたので、その点をどう改善すべきか悩みに悩みました。その後フィードバックを意識しつつ自分のスタイルを全力で表現したMixが完成。
完成したMixを何度か聞き返していましたが、〆切の約2時間前に最後の曲だけどうしても変えたくなり、録り直し、提出。結果、採用を頂きました。

公募Mixは〆切ギリギリまで改善の余地がないか考えることが大事だなぁと思いました。この公募合格・出演を機に、様々なパーティからお声がけ頂きました。本当にありがたい話です。

現場に出始めてからは、以前と比べて明らかに現場に遊びに行く回数が増え、次第に「毎週何かしらのパーティに行ってる!」が普通になってきました。勿論パーティは全力で楽しみつつも、「あのめっちゃテクがすごい人、何やってるんだろう?」と手元をガン見したり、現場でDJしてる人と自分とを比較し、自分のDJには何が足りないかを分析し始めるようになりました。

5. 2023年6月〜12月

この辺りからUK Hardcore × Drum & Bassのスタイルをもっと突き詰めたくなり、当時持っていたDDJ-400では満足出来ないフェーズに突入します。絶対にkens:kさんのこのMix(と、先に挙げた同氏のMix)のせい。

しばらくは3ch以上ないと出来ない繋ぎを思いついては想像し、CDJが3つ以上ある現場でその繋ぎをやってみる…ということをやっていましたが、9月に思い切って4chあるDDJ-FLX6を、購入!!

これを機に、Drum & Bass単体でのDJもスタートしました。また、以前は他人のマネばかりしていたUK Hardcore × Drum & Bassに関しても自分なりのスタイルの模索を本格的に始めるようになりました。その途中経過を現場で初めて出来たのがこれ。

あとこの期間のどこかで「DJ Mix聴きまくっていれば曲のDigも自然に出来てしまうのでは!?」という結論にたどり着き、自分の中でDJ MixのDigが熱を帯び始めました。

6. 2024年1月〜現在(2024年7月)

2024年に入ってからは「ドラムンにも本格的に力を入れよう!」と決心し、様々なドラムンのMixを聞き始めるようになりました。以下特に聞きまくったMixを掲載。

現時点での自分にとっての神は間違いなくこの男。アーティストとしての存在は以前から知っていましたが、初めて聞いた時、最初のトリプルドロップで一気に引き込まれました。5年連続世界1位*のDJプレイは伊達じゃない。それからというもの自分はA.M.CのDJにすっかり夢中になりました。今の自分の目標は和製A.M.Cと呼ばれること。

*Big shout out to the mighty A.M.C who has won Best DJ for the fifth year on the bounce!
(5年連続で最優秀DJ賞を受賞したA.M.Cに大きな拍手を送りたい!)

https://ukf.com/read/drumbassarena-awards-2023-the-winners/

Kanine(ケーナイン)は元々曲が大好きで、DJも聞いてみたらこちらもめちゃくちゃハマりました。Night TrainからPolice In Helicopter (Benny L Remix)の繋ぎは何回聞いて何回真似したことか。来日が決まったときはめちゃくちゃ嬉しかった!

また、Mixを聞く時に自分で書き起こしたりネットから拾ってきたりしたトラックリストを見ながら聞くようになり、「プロはこの曲をいつ、どのように差し込んでるんだろう」という点を意識するようになりました。
そして、得られた曲の差し込み方を応用し、自分なりの繋ぎを開発できた時はめちゃくちゃ嬉しくなっています。

おわりに

今回紹介した自分のDJ勉強法はほんの一例です。是非、様々なDJ練習法を試して、自分に最も合う方法を模索してみてください!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!どこかで自分を見かけた時に、「note読んだよ!」って言ってくれると嬉しくなります。

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