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熱海の温泉が大変だ!~熱海の崖に家を建てる

みなさんこんばんは。かとうゆりです。

今年もそろそろ終わりですね。
残念ながら今年は熱海の崖に家は建ちませんでした。でもね、来年は期待できそうな雰囲気になりつつあります。建築の話も少しづつ書いていきますのでぜひ楽しみにしていてください!

今年最後のNOTEは、家以外の話で一番気になっている、熱海の温泉のこと。
我が家は温泉は引かず、街中の温泉を使わせてもらう予定です。ところがどうやら街中の温泉は、かなり危機的状況のようなのです。
熱海に引っ越して、気軽に温泉を楽しめないとシャレにならない!
ということで、今日はこの点について書いてみたいと思います。

熱海の崖に家を建てようと思います。
名付けて、熱海Case Study House。
自腹でケーススタディしながらか
今そこにある技術・アイデアを実装した
現代のCase Study Houseを目指します。

熱海Case Study House

日航亭大湯が閉店?!

熱海の日帰り温泉といえば、温泉で有名な井伊部長もお墨付きの「日航亭 大湯」。

湯前神社の前にある「日航亭 大湯」。伊豆山の走り湯と並び、熱海温泉本来の源泉「大湯」を楽しめる日帰り温泉です。大湯は1200年以上の昔、平城の時代に噴き出した温泉と言われ、江戸時代に徳川家康が熱海で湯治を行ったことから「出世の湯」とも呼ばれています。(中略)敷地内に源泉が2本あり、1日の湧出量は8万リットル。今でも10メートル掘ると高温の源泉が湧き出すといいます。

onsen.surugabank.co.jp/higashiizu/2390.html

岩でできた露天風呂が大きくて、とても気持ち良い、私のお気に入り日帰り温泉の1つ。
「徳川家康が湯治をした」ということなので、そのシーン見たさに、生まれて初めてNHK大河を全部視聴。毎週楽しみに「どうする家康」をみたのだけれど、残念ながらお風呂に入る前に、家康は亡くなっちゃいました。。松潤、お風呂に入ってほしかったなあ。

この大湯が今年の秋11月6日に突然閉店してしまったのです。
熱海中に衝撃が走ったのではないでしょうか。

大湯だけじゃない。共同浴場の危機。

実は熱海の共同浴場の閉店は大湯だけではないのです。
もちろん旅館やホテルはたくさんありますから、宿泊施設に泊まれば温泉を楽しむことはできます。中には宿泊客以外にも開放している温泉宿もあります。でもちょっと良さげだなあと思うお風呂は2000円とか3000円とか結構高額なのですよね。
熱海に住んで、気軽に利用しようと思うと、せめて1000円以下にしてほしい。

となると、共同浴場がターゲットになります。「日本の秘湯」によると熱海の共同浴場は5か所。

①熱海駅前温泉浴場:源泉かけ流しで高温なお湯が楽しめる。営業時間は14時から21時まで。料金は500円。
②山田湯:源泉100%でドバドバと注がれるお湯が楽しめる。営業時間は8時から11時と15:30から21時まで。料金は大人300円、子ども150円。
③日航亭大湯:閉館
④福島屋旅館:閉館
⑤清水町浴場:閉館

「熱海温泉の共同浴場(公衆浴場)」5つの外湯まとめ|日本の秘湯 (hitou-japan.com)

このうち、すでに④福島屋旅館、⑤清水町浴場は閉館。③日航亭大湯も閉館してしまったので、残りは①熱海駅前温泉浴場、②山田湯のみ。

我が家がよく利用させていただいている②山田湯。湯守のお母さんが元気でいてくださることを願わずにはいられません。

温泉の町なのになぜ閉鎖?

熱海といえば温泉、のはずなのに、共同浴場は軒並み閉鎖。

理由はそれぞれなのでしょうが、大きくは施設の老朽化と、リピーターたる地域人口そして別荘人口減少が理由なのではと思います。コロナで熱海の別荘が売れているという話も聞きましたが、別荘等所有税の推移をみる限り微減が続いています。伊豆山の災害がマイナスの影響をもたらしているのでしょうか。
入湯税の動向をみると、コロナ後の観光客の回復は明らか。その恩恵は施設に投資できる資本をもった宿泊施設のみということなのでしょうか。

本来、宿泊施設や観光客が増えれば、そこで働く人も増えるわけで、とすると働く人も含めた地域住民向けの施設である共同浴場にもその恩恵が回ってほしい。そもそも、温泉旅館に泊まっていたって、町の共同浴場にもつかってみたい観光客さんもいらっしゃるはず。

有名な黒川温泉のように「入湯手形」をつくり、1500円くらいで複数のお風呂の中から3つのお風呂を選んで入れる、といった仕組み、作れないものなんでしょうかね?

熱海のお湯は、塩化物温泉(67.2%)、硫酸塩温泉(22.5%)、単純温泉(10.3%)。
(熱海温泉お宿ナビ調べ、https://www.atamispa.com/goatami/goannai/senshitsu/)

黒川温泉ほど泉質が多様というわけにはいかなそうだけれど、海にむけたインフィニティ風呂、ローマ風呂、山の景色など、景色を楽しむお風呂という特徴を出せそうです。温泉旅館の立派なお風呂と、住民が通う昭和レトロなお風呂という選択肢も魅力的。それこそ、大湯を熱海市が買い取って、市営のフラッグシップお風呂をつくるというのはどうでしょう?クラウドファンディングしてくれればお金出しちゃうんだけどなあ。

お風呂だけでなく飲食も含めた取り組みにすれば、人気の熱海プリンだいだいドリンクを楽しむ人も増えるだろうし、新しい商品開発にもつながりますよね。熱海クラフトビールとか、クラフトジンとか。

日帰りで熱海を訪れる我が家からすると夕食をたべる時間帯、夜1900を過ぎた熱海の町を歩く度に、人気がなくてなんだかさみしいなあと思うのです。温泉宿に宿泊客が吸収されちゃうからかな。入湯手形があれば、自分の温泉宿の以外のお風呂やドリンクを求めて町をうろうろする人が増えて、夜の町が活気づくのではないないかなあと。ビジネスチャンスが増えれば、住む人、働く人も増えますよね。

熱海市さん、ガンバレ!

まとめ

大湯休館をきっかけに、熱海のお風呂問題を考えてみました。非住民の私が考える前に、熱海のまちづくりで有名な市来さんもいろいろ取り組みを始められているようです。

お風呂の多様性が熱海の魅力になるといいな。未来の住民としての心からの願いです。新年、来宮神社の絵馬に書いてお願いしようと思います。

本年も大変お世話になりました。
新しい年も「熱海の崖に家を建てる」をどうぞよろしくお願いいたします。

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