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歌と言葉と心を磨く「歌会・うたかい」のすすめ

前回の記事では、飽き性の私が11年間続けている「短歌の魅力」について書きました。そのうちここ3年は、本部で開催される「歌会」にも毎月参加しています。
(※「歌会」は、「うたかい」とも「かかい」とも呼ばれます。)

「歌会」というと、宮中行事「歌会始・うたかいはじめ」を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんね。

そんなイメージからか「毎月歌会に参加してるんだー。今度一緒に参加してみない?」とお誘いすると、「いやいやー」「まだまだそんなレベルでは…」と言われてしまいます。

そんな方にこそ、ぜひ!とおすすめしたい歌会。

ここでは、私が所属している「短歌文学会」本部で開催されている歌会を例に、どのように歌会が行われるかご紹介します。

1. 事前に作品提出
参加者は開催前までに、歌を1首提出します。お題は特に決められていません。(会によっては、お題を決めて詠む場合もあります。)

2.当日、みんなの作品に目を通す
会場に行くと、参加者の作品がランダムに並んだ資料が配布されます。私が参加している歌会はだいたい5~10人が参加しています。ですので、A4用紙に5~10作品が並んでいることになります。

作品には番号が振ってあるだけ。作者名の記載はありませんので、どれが誰の作品かはわかりません。

3.コメント・タイム
1番目の作品から順番に参加者がコメントします。挙手してコメントしたり、司会から指名されたりします。

主なコメントの内容:

  • 作品をどのように理解したか

  • いいなと思う言葉や表現

  • その人独自の物事の捉え方・視点

  • わかりにくく感じた点

  • 作者に確認したいこと・訊きたいこと

  • こうしたらもっとよくなるのではという改善点

コメントが出尽くしたら、2番目以降の作品についても同様にコメントをしていきます。

4.作者発表
すべての作品についてのコメントが終わったら、作者を発表します。

5.作者からひと言
自分の作品について、作者からひと言ずつコメントをします。
歌を通して、自分が伝えたかったこと、作歌したとき悩んだり迷ったりしたことを話したり、他の方から出ていた質問に答えたりします。

以上が、歌会の流れです。

自分だけで歌を作っていると、独りよがりになりがち。
「そうかー、伝わらないかぁ」と気づかされたり、じゃあもっとわかるようにと書きすぎて、今度は「少し説明調で、歌の余韻が…」とコメントをもらったりしながら、自分の歌が磨かれていきます。

もちろん自分の作品に対するコメントに限らず、他の人の作品に対するコメントからも学ぶことが多くあり、終わった後の資料はいつもメモでびっしり。

年齢も仕事も様々な方たちと、短歌でつながり、自分の思いを伝えあえる関係って特別です。

私が所属している「短歌文学会」では、歌を持ち寄り、個性を活かしたよい歌作りを学び合う場として、毎月対面(人数限定)とオンラインのハイブリッド開催しています。

年齢や経験、会員・非会員問わず、「歌や言葉を磨きたい」とご興味のある方ならどなたでも自由に参加できます。

聴くだけの参加や、単発1回だけの参加も歓迎とのことですので、ご興味がある方はご一緒にいかがでしょう。(オンライン参加無料・本部での参加希望の場合500円)
https://ws.formzu.net/fgen/S44747879/

愛に満ちた言葉と笑顔あふれる世界となりますように

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