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生誕100年 清水九兵衛/六兵衛のパブリックアート

こんにちは、@ARTです。
今年生誕100年を迎えた陶芸家・彫刻家の清水九兵衛/六兵衛(きよみず・きゅうべえ/ろくべえ)。1922年に名古屋で生まれ、東京藝術大学工芸科鋳金部等で学んだのち、1951年に六代清水六兵衞の養嗣子となり陶芸家として活躍しました。
その後、彫刻への関心から、1968年に「九兵衞」を名乗り彫刻家へと転身。アルミニウムなどの素材を用いて、パブリックアートも精力的に制作してきました。どの作品も大胆なフォルムと、色・素材使いで迫力があるものばかりです。
今回は、全国にある中からその一部の作品を紹介します。

【新宿】朱甲容

清水九兵衞 / 朱甲容

1991年制作、東京都第一本庁舎に設置された作品です。朱色の甲のような折れ曲がった形状が目を引きます。
清水九兵衞 / 朱甲容 “Red shell form”

【東京】陽甲

清水九兵衞 / 陽甲

1992年、逓信総合博物館の前に設置された作品。2018年にビル建て替えのため大手町プレイスの北東側に移設されました。
清水九兵衛 / 陽甲

【江戸川】江戸簪

清水九兵衞 / 江戸簪

1993年設置の初期に多く制作された「簪(かんざし)」シリーズの一つ。
設置場所はビル北東側の入口近くで,江戸川橋駅から西に向かうとすぐに目に飛び込んできます。周りの水路には金魚が飼われていて,都心にいながら涼しげな風景を楽しむことができる作品です。
清水九兵衞 / 江戸簪

【府中】MAIKAZURA

清水九兵衞 / MAIKAZURA

1988年制作。
府中の郷土の森総合体育館(府中市立総合体育館)の入口そばに設置されています。
日本舞踊で使用されるかつらのようなフォルムであり,舞う演者とともに躍動する意味を込めています。
清水九兵衞 / MAIKAZURA “MAIKAZURA”

【大阪】ECHO

清水九兵衞 / ECHO

1989年制作。中之島の国立国際美術館入り口付近に設置されている2点の作品です。異なる形をした造形2個で1組となる作品であり,それぞれ音叉とばちのように見えます。
清水九兵衞 / ECHO “ECHO”

【京都】CONNECTION

清水九兵衞 / CONNECTION

1981年、京都駅からも近い新京都センタービルの角に設置された作品です。
清水九兵衞 / CONNECTION

【京都】朱甲面

清水九兵衞 / 朱甲面

1989年、京阪本線三条駅 中央改札側コンコース(改札内)設置の作品。同じパーツを2つ上下に繋げた作品だが、一見しても全くそうした印象を与えないような不思議な造形に仕上がっています。
清水九兵衞 / 朱甲面

【京都】朱態

清水九兵衞 / 朱態

1990年、京都市京セラ美術館前に設置された作品です。リニューアルに伴い現在は中庭に移動しています。
清水九兵衞 / 朱態

【京都】朱装

清水九兵衞 / 朱装

1990年、京都文化博物館前に設置された作品です。巨大な直方体の石を挟むように赤いアルミニウムのフォルムが左右に突き出ています。
清水九兵衞 / 朱装

【京都】朱鳥舞

清水九兵衞 / 朱鳥舞

1996年、京都市岡崎にある、京都市勧業館みやこめっせに設置された作品。赤いパイプと甲状の形が組み合わされた作品となっています。
清水九兵衞 / 朱鳥舞

他にも京都市内に多く作品がありますので、ぜひ廻ってみてください。

そして、京都では生誕100年にちなんで回顧展が開催中(~2022年9月25日)です。


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