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四季に合わせて楽しむ「食」の美味しさたるや|きょうの台所#3

明けましておめでとうございます。久しぶりのグルメ(?)noteです。前回更新したのが7月だったので、軽く半年以上はおサボりしました。

夫にはよく「飽き性だねえ」と笑われますが、子どもの頃は「一つのことをコツコツと」が得意なほうだったので、イマイチ認められずにいます。

練習が好きじゃなかったピアノも(なんだかんだ)11年間続けたし、保育園から始めた進研ゼミ(通信教育)は大学受験まで継続。中学のときは部活の朝練に欠かさず行ったし、「腹筋を割るぞ!」というざっくりした目標に対しても、毎日100回の腹筋を3ヶ月続けて達成するほどの粘り強さは備えていたはずなのに……。(ただ単に「負けず嫌い」だったからかな)

何はともあれ、期間は空いてしまいましたが、以前にも増して「食」への興味は強くなっているので、今年も細々と更新していきたいです。

前回までは「二畳半カフェ」として更新してきましたが、今回からは「きょうの台所」と銘打って投稿していきます。よくよく考えたら、私のスキルでは「カフェ」に出てくるようなオシャレなものは到底作れないし(泣)、変に頑張り過ぎない料理のほうが、ゆるく、楽しく続けられるだろうなと。

「料理」に関しては素人もいいとこなので、決して立派なレシピを載せられるわけではありませんが、小さな台所で作った“ささやかな料理”を、コラム的に綴っていければと思います :)


それでは、今回の主役に登場していただきましょう。今の季節にぴったりな、このお方です。

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はい、お餅でございます。年末に実家に帰省したときに、タッパー一箱分、たんまりもらいました。冷凍保存して、少しずつ食べています。

昔から実家では、元旦の朝に鏡餅用のお餅を作るのがお決まり。朝起きて階段を降りると、台所にはもち米のむわっとした香りが漂っていました。お餅を作ると言っても、臼や杵を使って本格的に「つく」わけではありません。

こんな感じの専用機を使います。蒸したもち米を機械に入れてスイッチを押すと、底にあるプロペラみたいなものが高速で回って、もち米を撹拌してくれるんです。それだけで美味しいお餅ができあがります。

機械からお餅を取り出したら、家族みんなで一口サイズにちぎって成形。誰が一番きれいな「丸」を作れるか競った覚えもありますが、おじいちゃん以外は、みんな下手くそだった気がします。

実家を離れてからは、お餅を作るどころか食べる機会もなくなったので、久しぶりに食べる手作りお餅の美味しさにハマりました。

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お雑煮にして食べるのもいいですが、今回は「おしるこ」で。本当は小豆から手作りしたいけど、お正月気分を引きずっているうちは「楽」します :)

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凍ったままのお餅を、トースターでこんがり焼きます。

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この間に「おしるこ」の素(?)を温めます。

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5分ほど焼くと、ぷっくり膨れてくれました。かわいい。

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あとは、この2つをお碗に入れるだけ。改めて見ると、かわいい見た目。おしるこの甘い匂いが鼻をくすぐり、食欲をそそります。

お箸でお餅を掴むと、表面からパリッとした音。しゃぶしゃぶの要領でお餅を「おしるこ」にくぐらせて、いただきます。

お餅のトロッとした部分に、ほど良く絡むあんこの甘さ。噛むほどに口の中でほどけるお米本来の甘さ。おしるこって、こんなに美味しかったっけ? 数年ぶりに食べた分、感動もひと塩。お正月を過ぎた、この季節でしか滅多に食べないから、余計にそう感じるのかもしれません。

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このあと、ちょっとアレンジしたバージョンも食べたくて、黒蜜にきな粉を混ぜたソースも作りました。「黒糖みつポーション」は、KALDI(カルディ)で売っているものを使用。カフェラテに入れても美味しいし、アイスクリームやパンケーキにも使えるので、一袋あると便利です。

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黒蜜だけだと甘すぎるので、きな粉を入れることでマイルドな甘さになります。このソースで食べるときは、オーブンよりもレンジでふやかしたお餅のほうが、ソースとの馴染みが良いです。かなり美味しいので、ぜひ。


普段はあまり意識しませんが、お餅(雑煮)のように、日本には「この季節だからこそ食べる」料理がたくさんありますよね。春は七草粥や恵方巻き、夏はそうめん、秋は栗ごはん、冬は年越しそばやお鍋とか……。

四季に合わせて「旬」のものを上手く使いながら“食”を最大限に楽しもうとする心は、もしかしたら日本人が一番強いのかもしれません。日本の伝統や風習との結びつきもたくさんあるし、和食って本当に奥が深いです。

今はいろんなものが発達して、どんな食材も年中手に入るような環境になりましたが、四季や行事に合わせて“食”を楽しむ心は忘れないでいたい。

実家からもらったお餅を冷凍庫に入れながら、そんなことを、ぼんやり思うのでした。

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