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うどんとおあげさん

今日は、Windowsの月例更新で、動きが悪いので、下書きを公開。
ものすごくどうでもいい話。

きつねうどんに入れる揚げを、うちでは「あぶらげ」(夫がいたころは、きちんと「油揚げ」と発音していた)と呼ぶ。
しかし、母や私の作るうどんは、郷里のそれに準じているので、あぶらげ1枚がどーんと乗っているものではない。

そして、あげ自体に甘辛い(郷里では「甘くどい」と表現する)味はついていない。
つゆを作るときに刻んだあぶらげを一緒に煮てしまう。
ネギか玉ねぎを一緒に煮ることもある。
母は、いつもしいたけを入れていたが、私は入れない。

これを店で注文するときは、「きつねうどん」ではなく「いなりうどん」という。
ちなみに、この「いなりうどん」のつゆに片栗粉でとろみをつけた、いわゆる「あんかけのいなりうどん」は「たぬきうどん」と呼ばれる。
関東で食べる「たぬきうどん」には、普通は「天かす」が入っていると思うけれども、それと金沢の「たぬきうどん」はまったく別のものである。
天かすが入ったうどんを何と呼ぶのかわからない。

私は、子供のころも、大人になって当地に行ったときも「いなりうどん」以外のうどんを注文したことがない。
そもそも、天かすが入っているうどんがあるのかどうかもわからない。
あんかけにするのは、寒い土地柄のせいかもしれないと思うが、では東北や北海道、あるいは信州などの寒冷な土地でもそうなのか、これもわからない。

つゆは、関西に近い透明型。
現地の店で食べると、ちょい甘め。
上京して初めて食べたうどんを、両親は「醤油で煮しめたよう」と言ったが、たぶん、関西の人が初めて食べるより落差が大きいと思う。

金沢のうどんにはコシがない。
コシのないうどんでは、博多と双璧をなすと思われる。
子供のころは、うどんとはそういうものだと思っていたが、大人になってさぬきうどんなどを経験したあとでは、ふにゃふにゃである。
噛まないことを前提に作っているのかもしれない。
私が作るのは、折衷型で、つゆは金沢型だが、麺はコシのあるうどんを使う。

結婚して初めて食卓に出したとき、夫は、味付けのあげが乗っていないのにかなりびっくりしていた。
しかし、刻んだあげは、たっぷりと汁を含んでいて、うどんと一緒にすするから、むしろしっかりと味わえる。

この汁を、いつも鍋いっぱいに作る。
冬は温めて、夏は、冷たいまま、うどんにかけるだけ。
たびごとに、味付けあげをトッピングするより手間がない。

非常用に常備してある「どん兵衛」も「赤いきつね」も、みんな一枚どーんとあげが乗っている。
「京うどん」だけは刻みあげだから、見つけるとつい買ってしまう。
私にとって、あぶらげは、普通は刻まれていて、味噌汁や炊き込みご飯に入っている。
刻まずに食べるのは、さっと焼いて醤油とおろししょうがで食べるときくらい。

加賀の厚揚げは、関東の厚揚げと薄揚げの中間ぐらいの厚みで、関東のものほどぎっしりと中身が詰まっていない。
絹ごし豆腐で作りましたと謳っている厚揚げは、中身が密すぎるので絶対に買わないようにしている。
好きなのは栃尾揚げ。

ちょっと付け足そうと思ったけど、もうPCが無理。
更新のたびに、次はMacにしようと思うのだが、高くて無理。

読んでいただきありがとうございますm(__)m