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ブランディングへの軌跡①

新規就農は100%農協出荷で始まったうちの農園。とにかくやってみないとわからない世界だったので師匠らと同じように共選でスタート。

就農して最初の作物は
『ほうれん草』

岐阜ほうれん草は露地栽培でほぼ生育されブランド化されてる。

初年度は師匠と全く同じように施肥をし、同じ品種を播種し…とにかく真似をした。いつもと同じように毎日のように師匠に電話し状況を報告した。

畑によって土は違う。
岐阜市鷺山地区は元々は清流長良川の支流が流れていた場所であり基本的に『砂地』。畑において砂地は肥料抜けは早い。師匠と同じように育てていても生育は全然違う(今思うと当たり前なのだが)。初年度は防除のタイミングを逃し、畑一枚全部虫に食べられる被害にもあり売上は散々😭

作物を育てるだけでなく、葉物野菜は『出荷の手間』がハンパない。

黙々と続ける出荷作業
何時間も同じ姿勢なので
肩凝りが凄い💧

①下の方の黄色くなった葉を取る
②虫食いや色の悪い葉を取る
③根っこを均一の長さに切る
④土の付いた根っこを拭く
⑤重さを測りFG(ボードンとも言う)袋に詰める
⑥段ボールに20袋ずつ詰める
⑦出荷

というなんとも手間のかかる作業をして出荷される。

初年度はとにかく時間をかけて出荷をし続けた。ほぼ毎日日付が変わる頃まで作業がある。またその年はほうれん草の価格が安くて、計算してたらイヤになってしまいそうだったので、NO計算でひたすら出荷に精を出した。

シーズン後にすべての計算をした。

私の時給は350円だった。

さすがにこれはダメだと感じ、2期目を迎える前にとにかく考えた。同じことはもう繰り返したくない一心で。

とはいえ個選で勝負できる自信もなく、『量増やすか…』などと更なる泥沼に足を突っ込む寸前でとある出来事があったのだ。

(To be continued)

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