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『子供お父さん』

私が家族の中で1番気兼ねなく話せるのは父親である。何故かと言われたら「ゲームを一緒にやってきたから」だと思う。

父は昔から大のゲーム好きだった。少年時代はファミコンにかじりついていたらしく、朝起きてから寝る直前まで毎日毎日やっていたらしい。今は見事にメガネだ。      父と一緒にゲームをやると、子供のように純粋にゲームを楽しむので、私はそういう父を陰で『子供お父さん』と呼んでいる。

父親から教わったゲームは数知れず。 ドラクエ、ゼルダ、桃鉄、マリオ、マリオカート、くにおくん、ぷよぷよ……。挙げたらキリが無い。                 そのせいで私の好きなゲームは同級生より少し古かったりする。


特にドラクエは私がゲーム好きになったきっかけの作品である。父から薦められたのはドラクエ4だった。「何故4から薦めたの?」と 数年後に聞いたら、「1から薦めたら俺がやりたくなる」と如何にも子供っぽい答えが返ってきた。

ドラクエ4をやった私は見事にハマってしまった。プリキュアでもそうだが、歴代オールスターズが集まった時の景色は壮観である。ドラクエ4はそういうオムニバス形式だったので、最後はテンションが上がって楽しくクリアできた記憶がある。

ドラクエ4を小学生でプレイした私は中学生になり、ドラクエ11をやった。11から先にやった方がロトシリーズの内容を掴みやすいと思ったからだ。実際にプレイしてみると、画質が格段に良くなっており、ストーリーも最高だった。途中愕然とする展開もあり、悲しくて暫く3DSを開けないときもあった。その時も父はバカにせず、一緒に悲しんでくれた。

絶対に本人の前では言わないが、私はそんな『お父さん』が大好きだ。


当時は自分でソフトを買うお金がなかったので、基本的に父から薦められたソフトをひたすらにやりこんでいた。次に薦められたのがWiiのリズム天国と太鼓の達人である。私はダンスを習っていたため、リズム感がいいのではないかと父が推測し買ってきたソフトだった。

実際にプレイしてみるととても楽しく、家族の中で1番上手になった。自慢したくて父の前でやって見せると、自分のことのように喜んでくれたあと、子供のように悔しがって沢山練習していた。そのせいで全然私にコントローラーが回ってこなかった。

この2つのソフトの影響を一心に受けた私は今音ゲーに身を滅ぼしている。


父との思い出の大半はゲームについてである。父はまだ元気で生きているし、相変わらずゲームもやっているので、これからも子供みたいに沢山のソフトをプレイしていきたい。


父が今熱心にプレイしてるのはドラクエ11である。私が当時プレイしてした時、父はまだ未プレイだったのだ。盛大なネタバレを娘からくらった父の気持ちは計り知れない。

お父さんごめん。



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