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【連載】難病SLE患者が大腸憩室炎をこじらせた闘病記(5)手術翌日HCUから外科病棟へ。リハビリ開始そして

先日の

の続きを書きたいと思います。

手術当日は、HCUという術後管理をするための特別な病室(手術室の隣)で一晩をほとんど眠れない状態で過ごしました。

痛い痛い・・・・と、言うのも、しんどいほど痛かった。ですが、朝起きて、外科回診の後、術後の問題がなさそうなので手術翌日の午前中に一般の外科病棟に戻りました。

外科病棟に戻ると、ナースステーションの一番近くにある観察室みたいな位置づけの個室病室でした。

他の患者さんを見ていると、手術によっては、HCUにも入らず、手術した日に一般病室(大部屋)に戻ってくる人もいました。

たぶん、腹腔鏡手術や、その他、体への負担が少ない手術の場合はそんな感じなのだと思います。

私の場合は、4時間超す手術だったし、他の持病もあり、その他の病歴もいっぱいあるので、HCU→個室(差額ベッド代なし)に入れてくれたんだと思います。

外科病棟の個室に移っても、「痛い(涙)」痛みにうなりながら横たわっていたら外科の主治医が、「早く歩いて」という。

ちなみに外科の主治医で執刀医(<若い男性医師)は、

手術前はとっても優しかったのに、術後はめっちゃスパルタに変貌し、かなり厳しい・・・(T_T)
手術の翌日から「歩け!」「歩け!」と言われました。

こっちはベッドで寝返りも打てないほど痛いのに・・・。点滴はもちろん、鼻からも、膀胱からも、お腹にも背中にも、いっぱい針が刺さって、チューブが体の外に出てきてるのに・・・
そんな状態で、「歩け」って言われても・・・

そして、すぐにリハビリの先生が来ました。午前に1人(男性)、午後から別の人1人(女性)が、私のリハビリ担当だそうです。

毎日、午前と午後にリハビリが開始されました。

でも、1日目(手術翌日)は、ベッドのヘッドアップを使っても座ることもできないほど痛い。

リハビリの先生>「あまり痛みを我慢すると、失神するので。無理しないで」という。
でも、もう一人の人からは、
リハビリの先生>「術後、早く動かないと動けなくなって、廃用症候群というのになるから、頑張って動きましょう」という。

私>「はぁ。動きたいけど・・・痛い」

と言うことで、リハビリの先生は、二人ともそんなに厳しくなかったので
1日目は、「ベッドに座る+ベッドの脇にちょっと立ち上げる」ことができただけで、許してくれました。

食事はまだです。飲水も、まだだったと思います。

で、手術翌日もまだ経口のプレドニン(ステロイド)が飲めないので(持病のSLEの為にステロイドが欠かせません)、ステロイドカバーの続きで

「ソルコーテフ」というステロイドの点滴を、膠原病内科の指示で入れてくれていました。
ソルコーテフ25mg×3回
あと、抗生物質の点滴。

胃に管が入っていて、鼻から出てきているんだけど
そのチューブが外れたら、飲水OKだったように思います。胃から緑色の液体が出てきていました。その液が、減ってきたら、「チューブを抜ける」んだったような・・・。早い人なら、手術翌日にはチューブを抜いて、飲水可になるようです。私は2日目(もしくは3日目)ぐらいにやっと抜いてもらえたように思います。
それから、水やスポーツドリンクはOKがでて、嬉しかったぁ~

そんな状態で、痛みに耐えているばかりで自分の体がどうなっているか、見ることもできません。右下腹部には「人工肛門(ストマ)」がついています。自分ではまだ見られません。(動けないのと、怖いのとで・・・)
ナースが、ストマパウチの状態を確認して、排液を出したりしてくれていました。
小腸が体の外に出てきているのを想像すると怖くて、動けるようになってからも、自分ではなかなかストマを見ることができませんでした。

夜中の痛みはひどくて、痛み止めの点滴を落としてもらうほどでしたが、
経過は良好で、術後2日目には、大部屋へと戻ることになったわけです。

外科の主治医は「まだ歩けないの!早く歩いて!」と急かす。

「背中の痛み止めをスポットで入れて、痛みを取って歩いてください!」

「痛み止めをいくら使っても良いから、歩いて!」

とのことで、2日目には、私もベッドから立ち上がり、よちよちと歩きました。毎日、リハビリが続きます。

ごはんはもちろんまだです。
8月のお盆過ぎからほとんどまともに食べられていません。
手術が10月21日。もう、2ヵ月ぐらいひもじい状態が続いています。

「手術が終わったら、食べたいものを食べられるようになれるんだ!」

という、希望を胸に頑張ってきましたが、まだゴハンにはありつけないよ・・・(T_T)

手術中は、全身麻酔でぐっすり眠っているので
私自身は頑張ることもなく、外科医に頑張ってもらうばかりですが、術後が厳しい。

このときの手術は、術後に痛みとの闘いでした。

これは、私の背中に入った痛み止めが、私が薬アレルギーであることを心配した麻酔科医が、シンプルなものにしていたせいみたいです。

先の話を出してしまいますが、こののち2回目の手術が必要なのですが、その時は痛み止めを変えてくれたので、術後もぜんぜん痛くなかったんです。

だから、手術前で心配している方が読んでいたら、これは私の痛み止めが少なかったせいだと思うのでそれほど心配しなくていいかもしれないですよ!

痛みは、そのうち取れてくる。痛み止めが効けば痛くない。
悪い所を取ってしまえば、治るばかり!

次回は、「食事開始やストマ管理、そして退院に向けて」まで書けたら良いなと思います。

連載の第1回はこちら>

連載の前回「手術当日の話」はこちら>



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