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砂漠で説教

スペイン語のことわざに、「Predicas en el desierto.(砂漠で説教)」というのがある。

「手ごたえないことの例えで、「暖簾に腕押し」「糠に釘」と同じ意味」(※1)ということ。


「暖簾」や「糠」と違い、私自身、砂漠に縁がないせいで、
「砂漠での説教」が、手応えや効き目が全くない、というような意味になる理由はピンと来ないけれども
おそらく砂漠にいると、人は説教を聞いている場合ではない、という理屈なんじゃないだろうかと想像する。


さて、今月20日に始まった「FIFAワールドカップカタール2022」。
開催が発表された当時、砂漠のど真ん中だった場所に、
最新鋭のスタジアムが建設され熱い戦いが繰り広げられている。


日本はというと、初戦で強豪ドイツを破り
グループステージ突破に大きな期待がかかるも、
2戦目のコスタリカに0-1で敗れてしまった。
ここで勝利をすれば、決勝トーナメント進出がかなり現実的だっただけに
落胆した方も多いのではないだろうか。

残るはスペイン戦だが、日本のグループステージ突破のためには
「日本がスペインに勝利する」以外にも、
他の国が敗退、引き分け、など
他力での突破のパターンも複数ある。


しかし、やはり面白い試合が見たい。


今日はフロンターレのイベントで、選手にインタビューする機会があった。

その中で、U-19日本代表の遠征(合計3試合。11/17 VSスロバキア、11/19 VSスペイン、11/21 VSフランス)から帰国した永長選手の心強いコメントが聞けた。


「海外の選手と試合してみて、日本人ってうまいなと思いました。
フィジカル、スピードの部分では日本人では追いつけないものがありました。
ただそれは、自分自身の今後の改善次第で伸ばせるところで、トレーニングして伸ばしていったらもっと怖い選手になれるのでやっていきたいです。

スペインとの試合もありました。
僕らが試合をした時は勝ったんですが、ワールドカップでA代表の試合も控える中で、まずは勝って、日本は強い、という印象を与えようと思っていました。
そこで勝てたのはよかったですし、攻められる展開が多かったのですが、粘り強くやって勝てました。」(前半に奪った1点を、数的不利の状況で守り切って勝利。※2)


パリ五輪を担うであろう、若い世代の未来は明るい。


ただその前に、来月12/2 (金)の近い未来、
スペインに勝利する日本の強さが見たい。

東京五輪でも因縁のあるスペインに、ここで決着をつけませんか。



コスタリカに負けた日本には、SNS上でネガティブな意見がたくさん書き込まれていると聞く。


舞台はカタール・砂漠の地。
不特定多数から届く心無い「説教」など聞かず
勝利に向かってほしい。




(※1:Langland. 「Spanish Column」. https://www.langland.co.jp/spanish/column/spanish-column10.php, (参照2022.11.28).)

(※2:JFA.JP. 「【Match Report】U-19日本代表スペイン遠征 数的不利を強いられながらもスペインに勝利」. https://www.jfa.jp/national_team/u19_2022/news/00031047/, (参照2022.11.28).)


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