かくしごと

新潮文庫夏の100冊
特製しおりが欲しかったのだけど、子連れでゆっくり本を選ぶ時間がなく
めっちゃフィーリングで購入したこれ

か「」く「」し「」ご「」と「 (新潮文庫)

大当たりでしたっ！

ネットサーフィンもSNSもほとんどせずに
昨日1日、空き時間のすべてを費やして一気読み。

いやー、ほんとに良かった。きゅんきゅん。

内容は、いわゆるラノベではないけど、とっても読みやすい。
キャラは、少女漫画ぽい。こんな男子はいないやろー、と思う。二人ともいい男すぎる（笑）

女子は、よく書けてると思う！

不思議な能力とか、いくつかの謎とかが出てくるんだけど
それぞれの章で、あーー、と最後にうまくまとまり
伏線も（ちょっと無理があったりするけど）ちゃんとあるので、こんな話考えるなんてすごいな、と思った。

でも能力とか関係なく、それぞれのコミュニケーションのとり方の違いとか、勝手な思い込みが誤解を生むとか、みんな違ってみんないいとか、心からそう思わせてくれた。

1番好きなのは、修学旅行の話。パラとヅカの関係がめちゃくちゃ好き！！
３人の女子の中で、パラが1番高校時代の自分に近いと思う。こんなに魅力的じゃなかったけど。どう言ったら面白いかなと常に考えてて、素直じゃなくていろいろ演じてしまう自分は嫌いで、でも、じつは誰だってそうなんだ、みたいなことに気づいてないっていう。そのへんをヅカに気づかされるところが好き。

（なので、私もパラの恋についてはちょっと納得いきませんでした！！）

ネットのレビューで、「パラみたいにややこしく考える高校生はいないと思う」と書いてる人がいて、ひゃーー、本当に、みんな、思うことは違うんだなぁ〰と思った。

ということは、ヅカみたいな男子高校生もいるのかな？！（笑）

あと、レビューで「中年の私には理解できませんでした」みたいなのもあったけど

私は、めちゃくちゃ面白かったよ！！
なので、これも年齢は関係なく、個人差。

エピローグに書いてたこともよくて、
好きな人のすべてを知りたいとか昔は思ってたけど、
結局、出会ってから別れるまで、プラス自然に知り得たことや、話してくれたことが、
私にとっての、出会うべきその人なんだなって。
つまり、無理やり何もかも知ろうとすることが、いかに愚かなことか。

まぁ、若いときはね、そこまでなかなか割り切れなくてね…（笑）

というわけで、本当にお気に入りの本になりました！
「君の膵臓をたべたい」は、タイトルから敬遠してたのたけど、
次は読んでみようとおもいます。