歯科医人生を振り返って
【歯科医になって12年を振り返ってみる】
学生時代、とっても貧乏した。
学費、実習費、家賃でバイト代はほぼ消えた。
トライアルで、見切り品を買うことすら自分の中で贅沢であった。
夜遅くまでバイトし、その後大学の難しい進級テスト勉強する毎日。
同期も大変そうだったので、先輩から頂いた過去問を系統別にまとめ直して、全員に配った。
2011年。歯科医になった。
研修医1年目。
手取り9万円(笑)
この道を選んだ自分を呪ったくらいだ。
2015年1月、居抜き開業した。
全く開業する気はなかったが、当時、経営が立ち回らないという歯科医院を助ける形で開業した。
多角的に事業を行ったこともあり、初年度から大幅に黒字化した。
これで、貧乏生活から抜けられると思った。
だけど、当時の引き継いだスタッフはもっと過酷な賃金体制だった。
私は自分の取り分は生活できる必要最低限にして、利益を全てスタッフに配った。
2017年、戸畑に移転開業した。
経営もうまくいき、スタッフも20人超えた。
ようやく自分の好きなことができるかなと思った矢先、コロナ禍に突入。
周りの歯科医院ではボーナスカット、人材切りが多発した。
当院も少なからず厳しい時代だった。
不安になってるスタッフを見て、私は役員報酬分を返納。スタッフ全員のボーナスの原資に当てた。
2022年、小倉に分院を作った。
またもや経営が立ち回らないという歯科医院の買取りだ。
2023年、法人内のスタッフ数は45人になった。
あるスタッフがこんなことを言ってくれた。
「うちの子が、お母さん、あすか歯科一生辞めんでねって言ってくれたんです」
開業して8年。
色んなことがあったが、わかったことがある。
『周りにいる人の喜んだ顔が見たいんだ』
自分は貧乏した。
最初はお金が欲しかったんだと思う。
お金持ちになりたいんだと思ってた。
けど、自分の得た物はそれ以上に必要な誰かがいて、その誰かにそれを譲ったとき、もっと大きなものが手に入った。
この先も、なんどもこの繰り返しをするんだと思う。たぶんこういう性格なのかもしれない笑
10年後、歯科業界捨てたもんじゃないなと思ってこれを見てくれてる皆さんとお酒を飲みたいと思いながら、投稿してみた
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