何事もよく理解していなかった話

 中学生の時、体育祭のポスターを制作した。燃える青春をコンセプトにした。その当時、文化大革命の意味を全くよく理解していなかったわたしは、キャッチ―さだけを理由に毛沢東っぽいおじさんを中央に描いた。全く意図的ではないが、共産党を彷彿とさせる燃えるような赤を背景に力強く塗った。その周辺に男子中学生、女子中学生が感激しながら夕陽を見つめるという大変意味不明な構図だった気がする。地域の店舗にわざわざ電話でアポを取ってポスターを張ってもらうようにお願いしたが、こんな気持ち悪いポスターを快く掲示してくれた地域の皆さんには、感謝よりも申し訳なさをまず思い浮かべる。そしてわたしは、今後ともよくよく勉強に励むべきだ。

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