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国際社会問題に目が向いたきっかけ。

まず、政治的・経済的・社会的問わず、国際問題に関心を持ったきっかけは、大まかに大学時代と中学時代にあった気がします。

全ては繋がっている


私が小学生の頃、あの時代に早くから世界に目を向けるような視野の広さを持っていた坂本龍馬に恋をしていたことが影響あったかどうかは定かではありませんが、

自分が今いる世界から一歩外に出て自分の視野を広げたい、いろんな価値観に触れたい、と留学を決意し渡米したのが2005年。

カリフォルニア州サンフランシスコにある大学で専攻していた心理学と並行して、国際関係学を学んでいた中で世界を取り巻くさまざまな社会課題をより深く知り、考えるようになったんですね。

例えば、政治的なことが複雑に絡んだ社会問題や、民族や宗教間での対立による紛争やテロ、あるいは土地や資源の奪い合い、それが権力闘争が背景だったり憎しみ合いから生まれた負の連鎖だったりと、

到底自分には太刀打ち出来ないような出来事が、この同じ地球上で、同じ時代に生きる人達に起こっていると。

またそういった問題において被害を被っているのは大体何の罪もない一般市民や子供たち。。。

それまでほとんど外国人と触れ合う事がなかった日本暮らしから、多種多様な人種がいるのが当たり前の環境に身を置いたのが、関係あったかもしれません。

また世界同時多発テロ(2001)から数年しか経っていない当事国にいたからかもしれません。

何となく知っていたようなことが、よりリアルに考えさせられて。

比べるものではないのは百も承知だけど。
その頃抱いていた自分の悩みや生きづらさみたいなものが、本当にちっぽけに感じて。

またそれらが、自分が住んでいる世界から全く関係の無い遠いところで起こっているようで、実は関係ないとは言えない、そんな事実を知りました。

物理的に地球の裏側で起こっていることでも、

例えば世界経済だったり、環境問題だったり、はたまた普段の何気ない自分の生活で使用している生活用品にでさえも密接に関わっていて、全ては繋がっているんですよね。

あとはやはり留学先がカリフォルニアだったこともあり、メキシコ人など中南米から来た人達に出会うことも多く、

いつもニコニコ陽気な彼らも実はその笑顔の背景には、自国に家族を置いて一生そのまま会えないかもしれないリスクを負ってまで、その家族を養うために本気の命懸けで不法で越境してくる理由があったりと、

なんだかそれまでは遠い国のニュースだったことが現実にとても身近に感じるようになりました。


アフリカの貧困にあえぐ子供たち


それ以前にも、国際問題に関することに関心を持った記憶が、思い出せるところで私が中学生の頃。

高校生だった2つ上の姉が、「アフリカの貧困にあえぐ子供たち」を題材にした研究発表が、高校生国際研究発表大会で県知事賞を受賞したことがありました。

研究発表のきっかけとなった、ルワンダ難民の取材途中で墜落事故死した元・共同通信社ナイロビ支局長の沼沢均さん(1992年からアフリカを担当)は、当時の姉の担任の先生のご友人だったそうです。

『神よ、アフリカに祝福を』は、彼の遺稿集。

1994年12月、ルワンダ難民取材でゴマへ向かう途中事故死した著者の遺稿集。ケニア、ソマリア、ルワンダなどの危険地域に踏み込んでの取材で、悲惨な現実にも目をそむけずに綴った、一人の記者の記録。

そういった現状に、間接的にも少し身近に感じた瞬間がありました。


そういうことを経て、いつしか世界の問題に対して自分に何かできないかと思い始めてはいたけれど、当時はまだ、自分は戦争もない平和な国で生まれ育ち、今もなお何でも物が揃っていてインフラも整っているような豊かな国で生活しておきながら、

そういう風に思うこと自体おこがましいというか、偽善になるのかもと、行動を起こせずにいました。


しかし後に、後にジュエリー業界に入ることになり、ジュエリーに携わる中で何か自分にできることはないかと思い始めていた頃に、ある作品を見たことで、決意していきます。



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