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もうできない約束

今日は少しセンチメンタルなお話を。


僕のお客様と、
今大切なセラピストがいる人へ向けて。



セラピストとして4年目。

セラピストとして何度も「季節」を迎えました。


桜や花火大会、紅葉やイルミネーション。


「その季節」ならでは、
その季節だから楽しめる思い出があります。


セラピストとまだ毎年繰り返される何かを体験したことのない人は、街の中で感じる季節に

”あの人とこういうところに来たいな”
なんて想像したり、

既に体験したことのある人は、
その当時を思い出したり、今年もこの季節かぁなんて思ったり。


何気ない日常の中の、
「会いたい」のきっかけになったりするんだと思います。



”また来年も”

なんて約束を交わしたり。



いつかはいなくなる、辞める日が来るのがセラピストであっても、
最初から辞める気で働いているセラピストはいない。
(中にはデビュー当初からいつまでって自分の中で決めているセラピストもいるかもしれませんが)


その時交わした約束は、
その場限りの約束なんかではなく
ちゃんとした約束になる。


時間を重ねて、季節は巡って、
また同じ季節を迎える。


僕も、辞める時期なんて考えてもいない時は
当たり前のように「また来年も」があると思ってたんですよね。


いつまでもその時間が続くかのように。


でも、
僕には「また来年」がありません。



だからかも知れませんが、
本当にその時その時、1回1回の時間を大切にしてくれているなというのがすごく伝わってきます。


前にブログでも少し書いたのですが、
僕たちは1回1回がいつだって「最後」になる可能性がある。


毎日連絡をとっていても、
お互いまたねって言っていても、
僕たちは選ばれる側で
どこで、何をきっかけに会えなくなるかはわからない。


もやもやが積み重なって剥がれたり、
セラピストが突然辞めちゃったり。


だから僕は初めましてでも、
何度もお会いしていても、
1回1回が全力で一期一会の気持ちで過ごしています。


お客様からも、それに似た優しい思いを最近はよく感じます。

お互いが1回1回の時間を噛み締める。


終わりを告げていなかった時期には感じなかった、
とても深みのある、愛おしさを感じる暖かい時間。


「会えなくなる」って分かっているからこその時間の流れ方。



ときに、

「セラピストはいつかは辞めるってわかっているけど、今のところ予定はないよねって過ごすのと、辞める時期が分かってて過ごすのとは違う」

と言われることがあります。


そこなんですよね。


分かっててそばに居るからこそ生まれる空間。
どうしようもなく悲しく、寂しく、切なくなってしまうときもあると思う。


それでも、
「まだ」会えるんだからって会いにきてくれる。


あなたが隣で、

”もうこの景色は一緒にみられないんだな”
と思うように、

”来年の今頃は誰か違う人があなたの横にいるんだろうな”
と僕も思っていたりする。

ちょっとした独占欲にも似たやきもち。


楽しそうに、幸せそうに笑うあなたを
僕もまた、これが最後なのかなと思いながら目に焼きつける。


”ありがとう”

いつもその気持ちか溢れている。


もう会えなくなるけど、それでも…と
まだ、また、会うことを選択した人だけが感じる何とも言葉にしがたい、けれどとても愛おしい時間。



当たり前なんてなくて、
全てが特別なこの世界。


当たり前になりがちなんだけど、
当たり前じゃない。


せっかく一緒に過ごせるのだから、
幸せな時間を過ごしたい。

幸せな時間を過ごしてほしい。


会えなくなる時が来るのは悲しいかもしれないけど、
僕はあなたにとって幸せな通過点でありたい。

長くも短くも、ずっと続くものではないから。

あなたにとっての通過点でいいから、
穏やかな「幸せ」を感じる時間を届けたい。

「この人に出会えてよかった」と思ってもらえるように。



今、セラピストに対してもやもやしていたり、
怒っていたり、泣いたりしてる人。



それでいいの??



せっかくだから、幸せに過ごそうよ(^^)

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